皆さんは、トレードが損失になった時に失うお金の金額を決めていますか?
損失のリスクはいくらまで、と決めているでしょうか?
自分の場合は、投資資金の0.6~1.0%。
資金が100万円なら、1回あたりの損失は6千~1万円に抑えています。
つまり、もし100万円の株を買ったとしたら、99万4千円に下がった時点で、さっさと損切りしてしまう訳です。
思ったよりリスクが小さい、と感じましたか?
それとも、意外と大きなリスクを取っている、と感じたでしょうか?
おそらく、多くの方が「リスクが小さい」と感じたと思います。
実際、これくらいのリスクに抑えるためには、ポジションサイズもかなり小さくなります。
投資資金の全額で株を買う、といったことは、まずありません。
むしろ、いくつか株を買っても、まだ半分以上も現金のまま残っていることもあるくらいです。
これは、いつも現金を無駄に遊ばせていることになるので、投資効率は悪いです。
最大限に資金を活用して、できるだけ速く資産を増やしたい、と思う人もいることでしょう。
ですが、これなら、もし10連敗しても、資金の6~10%を失うだけで済みます。
10連敗しても、資金不足でトレードできなくなったりしません。
計算上は、もう少しリスクを大きく取った方が、資金効率は良くなって、資産が増えるペースは速くなります。
勝率やリスク/リターンの比率などによって異なりますが、おそらく、1.5~2%程度にするのが、最も効率が良いと思います。
但し、取りうるリスクの大きさには、「崖」があることに注意してください。
ある程度までは、リスクを大きくするほど、それに比例して、資産が増えるペースは速くなります。
しかし、ある一定の大きさを超えてしまうと、リスクを大きく取っても、資産が増えなくなるポイントがあります。
それが「崖」です。
崖を超えて、もっとリスクを大きくすると、どんなに勝率が高く、期待値が高く、絶対に勝てる売買手法であっても、資産は減ってしまいます。
さらに、「 「まさか!?」のリスクを想定していますか? 」で書いたように、ごく稀に、予想外の大きな損失を出すことも、想定に入れておかなくてはなりません。
なので、私は取りうるリスクを、投資資金の0.6~1.0%に抑えています。