この記事は、「 勝率が高い手法と、低い手法、どちらが良いか 」「 勝率が高い手法と、低い手法、それぞれの特徴を見てみましょう 」の続きになります。
(1) 勝率が高く、コツコツと小さな利益を積み重ねていく方法
(2) めったに勝てないが、勝つ時は大きく稼ぐ、一発逆転の方法
この2つの手法のどちらかを選ぶ時、自分ならどちらの方がうまくトレードできるか、も重要です。
まったく同じ手法でも、人によって、凄い利益を出せる人もいれば、ほとんど利益を出せない人もいます。
勝率が高い手法と、低い手法、それぞれ、ちょっとした違いで利益に大きな差がついてしまう、大切なポイントがあります。
そのポイントを、少しでも上手にできれば、大きな利益を出せます。
逆に、少しでも下手であれば、利益がほとんど出せなくなってしまいます。
(1) 勝率が高く、コツコツと小さな利益を積み重ねていく方法
コツコツと小さな利益を積み重ねていく方法では、エントリーや手仕舞いのタイミングがとてもシビアです。
エントリーや手仕舞いがちょっと遅いだけで、利益が大きく減ってしまいます。
1回1回の利益の差はわずかですが、それが積み重なって、トータルでの利益には大きな差が生じます。
例えば、次のようなレンジ相場で、反発を確認してからエントリーして、反落を確認したら利益を確定する、としましょう。
上手なトレーダーは、102円でエントリーして、108円で手仕舞いして、6円の値幅を取れました。
しかし、下手なトレーダーは、エントリーも手仕舞いも、どちらも一歩ずつ遅れてしまったとしましょう。
エントリーは103円、手仕舞いは107円になって、4円の値幅しか取れませんでした。
勝率80%で、負ける時は-12円だとしましょう。
上手なトレーダーは、4回の勝ちで24円の利益でしたので、トータルで12円の利益が残ります。
ですが、下手なトレーダーは、4回の勝ちで16円の利益でしたので、トータルで4円の利益しか残りません。
ほんの一歩遅れるだけで、トータルの利益には、3倍もの差が出てしまいました。
(2) めったに勝てないが、勝つ時は大きく稼ぐ、一発逆転の方法
めったに勝てない方法では、ごく稀に勝つ時に、いかに大きく稼げるか、がとても重要です。
小さな負けが積み重なっても、たった1回の勝ちトレードで、それまでの損失をすべてひっくり返し、さらに利益を出すようにしなければなりません。
例えば、10連敗して、積み重なった損失が-20円だったとしましょう。
11回目に、ようやく大きな勝ちのチャンスがやってきました。
100円から130円まで急上昇して、これまでの損失をすべてカバーできました。
ところが、130円から急に反落して、120円まで戻ってきてしまいました。
もっと下落したら、せっかくトータルが利益になったのに、また損失に戻ってしまいます。
下手なトレーダーであれば、損になるのが嫌で、120円で手仕舞いしてしまうかもしれません。
その結果、今回の利益は+20円、これまでの損失が-20円で、トータルではトントンになります。
しかし、その後は再び上昇して、200円まで急上昇したとしましょう。
上手なトレーダーであれば、その間もずっと保有し続けていることでしょう。
200円の最高値で売るのは無理でも、190円で利益を確定できるかもしれません。
その結果、今回の利益は+90円、これまでの損失が-20円で、トータルでは+70円と、大きな利益を出すことができました。
まとめましょう。
(1) 勝率が高く、コツコツと小さな利益を積み重ねていく方法は、ほんのちょっとの違いが、積み重なって、大きな利益の差となってしまいます。
毎回のエントリーと手仕舞いで、細かいところまで気を配れるかどうかが、勝負の分かれ目になります。
(2) めったに勝てないが、勝つ時は大きく稼ぐ、一発逆転の方法は、めったにないビッグチャンスで、しっかり大きく稼ぐことが重要です。
いざという時にどれだけ大胆になれるかが、勝負の分かれ目になります。
いかがでしたか?
皆さんは、どちらの方がより上手にトレードできそうでしょうか?