皆さんは、いつも同じポジションサイズでトレードをしていますか?
それとも、その時によって、大きく賭けたり、小さく賭けたりしていますか?

状況に応じてポジションサイズを調整するのは、効果があります。


もちろん、負けた時に熱くなって、「くそ、次で取り返すぞ!」とポジションサイズを倍にして勝負する、なんていうのは最悪です。

昨日のブログ「 負けた時にがんばる人は勝てない 」でも書きましたが、負けた、ということは、トレード手法と相場がうまく合っていない可能性があります。
そんな不利な時に、わざわざ大きく賭けるなんて、わざわざ損を広げるようなものです。


逆に、トレード手法と相場がうまく合っていない時は、ポジションサイズを小さくすると効果的です。

 

そして、勝ちやすい時、勝算が高い時には、ポジションサイズを大きくすることで、利益を伸ばすことができます。


例えば、A社、B社、C社、の3つに銘柄を監視していて、このうちのA社は勝算が高い、と思ったとしましょう。
ふつうにトレードしたら、例えば、次のようなトレード結果になります。

●1日目

 A社 +10万円
 B社 -1万円
 C社 -1万円

●2日目

 A社 -1万円
 B社 +2万円
 C社 +2万円

2日間の損益は、+11万円です。


もし、A社は勝算が高いからポジションサイズを2倍にしたら、こうなります。

●1日目

 A社 +20万円
 B社 -1万円
 C社 -1万円
●2日目

 A社 -2万円
 B社 +2万円
 C社 +2万円

2日間の損益は+20万円と、ほぼ倍になります。


ここで、もし仮に、A社の他にもう1つ、D社も、A社と同じくらい勝算が高い、と気づいたとしましょう。
ふつうにトレードしたら、例えば、次のようなトレード結果になります。

●1日目

 A社 +10万円
 B社 -1万円
 C社 -1万円
 D社 -1万円
●2日目

 A社 -1万円
 B社 +2万円
 C社 +2万円
 D社 +10万円

2日間の損益は、+20万円です。

つまり、

・勝算が高い時に、ポジションサイズを2倍にすること。

・勝算が高いトレードのチャンスに遭う機会が、2倍になること。

この2つは、ほぼ同じ結果になります。


但し、この2つには、大きな違いがあります。
それは、万が一、とんでもない想定外のことが起きた場合のリスクです。

A社とD社には、直接の関係はありません。
たとえA社が突然に倒産したとしても、D社は影響を受けません。
しかし、ポジションサイズを2倍にした場合は、もしA社が倒産したら、損失も2倍になってしまいます。

仮に、1つのポジションサイズが、資産の半分だとしましょう。
A社とD社、勝算の高いチャンスが2つだった場合は、万が一A社が倒産しても、資産は半分になるだけで済みます。
しかし、ポジションサイズを2倍にした場合は、A社には資産の全額を賭けることになりますので、もしA社が倒産したら、資産はゼロになってしまいます。


このように、とんでもない想定外のことに対するリスクが高まることを理解して、適切なポジションサイズを取りつつも、勝ちやすい時、勝算が高い時には、ポジションサイズを大きくすると良いでしょう。

 

 

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