【TV観戦記】井岡&宮崎W世界戦 | live once

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なんか、書け書けウルサイからさ・・・(笑)

珍しく生放送で観られた両試合でしたが、
まぁエキサイトするコトもなく淡々と観ていたって感じです。


では、先ずは宮崎チャンプの一戦から。


ひと言でいえば、
“もっとテクニカルに闘えばイイのに・・・”
とツイッターなら呟いてしまいたくなる試合でした。

バッティングがあったにせよ、
流血戦で、んで最後はバチバチ打ち合って危ないシーンもあって、
一見すると“これぞボクシング!”って言えなくもない試合でしたが、
でも冷静に観るとソコまで派手にする要素も必要もなかったかな、と。


う~ん・・・。
“ミニマムっぽくない”とも言えるかなぁ・・・。


もちろん危ないシーンを乗り越えて闘い抜いたコトは素晴らしいと思うし、
打ち合いに対して逃げない姿勢を見せたコトは、
同じ系列の茶番と比べるまでもなく面白い試合だったとも思うんですが、
ミニマムであんな一発を狙った試合しててどーすんの???ってのがホンネですかね。

ついでに言えば(コレは呟いたコトでもあるんですが)、
宮崎チャンプは己のナックルの甘さをもっと自覚したボクシングをするべきでしょうね。

『オープンブロー』とまでは言いません。

でもね、
ナックルというか手首の返しというかが甘いから、
見た目ほど相手は効いてないんですよ。

今回の相手のシルベストレ選手ですか、
パンチも多彩だし、打たれ強さを印象付けた部分もある非常に良いボクサーでしたが、
宮崎チャンプのパンチの無さによって必要以上に派手に見える試合になっちゃったのが残念です。

もっと濃密でテクニカルな、
それこそ世界戦にふさわしい見ごたえのある試合になる要素があっただけに、
チョット残念な一戦でした。

宮崎チャンプ、
これでミニマムは卒業というコトですかね?

なんだかコメントが“井岡チャンプが抜けた後の決定戦狙い”を感じさせて興醒めでしたが、
もっとパンチを当てる技術を磨いて、
もっとテクニカルに闘うボクシングで魅せてほしいなと思います。


続いて井岡チャンプの一戦ですが・・・。


彼はホントに24ですか?(笑)
ってコレ毎回思うんですけど、ホント冷静に闘いますよね~。

先ず思ったのは相手のカラダの仕上がり具合だったんですが、
1Rから狙いに行きつつ一枚一枚バリアを剥ぎ取るような計算されたボクシングをしてましたね。

1~2Rは確かに狙うキモチが強すぎるあまり、
相手のパンチ(特にフック系)が見えてないなって心配なシーンもあったんですが、
速くて硬いジャブが隙間からどんどん入って、
4Rくらいからですか、カウンターの右が入りだしてからはもぅワンマンショーもいいとこでした。

今回の防衛線が決まる時、
例の“ロマゴンから逃げた”コトから評価を下げた部分もありましたが、
相手選手は言うほど弱くなんてなかったしイイ選手だったと思います。

でも井岡チャンプとはボクシングの“基本の『き』”からして違いすぎたというコトです。


(このレベルの高さがあるから『ロマゴン~』問題が発生するのであって、
決して井岡陣営は弱腰なマッチメイクをしているとは思わないです、ボクは。
『ロマゴン~』を言われるのは、だから有名税(本物税?)的な部分であって、
致し方ないと同情している、というのがボクのスタンスです)


そしてKOシーンですが、
明らかに前のラウンドから効いてるコトも分かってて、
かつ当該ラウンドでも連打が入ってグロッキー状態に近くなって、

でも一気に仕留めることはせずに一旦様子を見た

ココに彼の能力の高さと、
そして陣営への信頼関係が垣間見られて鳥肌なシーンでしたね。

まぁプロなら当たり前と言われそうですが、
言わずもがな1ラウンドって3分じゃないですか。

この3分、
つまり“まだ時間はたっぷり残っている”コトを冷静に認知できる能力と、
陣営からの指示である“焦らずに上下に散らしていけ”を忠実に実行できる能力(信頼感)、
それでフィニッシュとなったコンビネーションですよ。

しかも左でボディを打って、
一回ステップを踏み直して上体を整えて顔面にWでフックでしょ。

見えてますよね~。

多分ですけど、
あのシーンは井岡チャンプはすべてがスローモーションだったと思います。

まったく常人とは違う時間の概念の中にいたと思いますね。

う~ん強い。
強いという言葉しか出てこないです。

今後は3階級目~を狙うのか、
はたまたファンが望むビッグマッチに臨むのか、
その辺はよく分かりませんけど・・・。


あ!井上選手との比較っていう点でひとつだけ言いましょうか。
もし対戦したらとしての仮の話ですけど、
井岡選手の勝ちは動かないでしょうね。


ポイントは“ブレない軸”です。


その軸というのはカラダ的にもココロ的にもですけど、
井上選手は前回の田口選手戦(日本タイトル)でも、
場面によってはかなりバタついた感を露呈したなとボクは思っていて、
でもソレは“大舞台慣れしてない”だけだから心配はしてないんですが、
だからこそ今もし闘ったとしたら、
井岡チャンプの“ブレなさ加減”が炸裂して勝っちゃうだろうな、と。

うん。
それだけ稀にみる名ボクサーだと思うんですよ、井岡チャンプは。
(つまり逆説的に井上選手もそうなるボクサーやと思ってるいうコトは誤解せんといて下さいね)


路線が亀田寄りになってきた、とかの批判も受けてますけど、
ちゃんとボクシングの部分を見てたら分かるやろ!って言いたくなりますね、ボクでさえも。

ボクシングを“路線”で語らせるようにしたガンは確かに亀田ですけど、
観る側はもっと正規にボクシングそのもので観るべきやし語るべきやと思いますね。

なのでこれからも、
そういった世間の感情論には左右されない選評を展開していきましょうか。

感情面はエロフィクションに任せて、と(笑)