「そんな・・・。ああ、先生に伝えないと。すぐこちらに来ると思うんですが」
「落ち着いてください。自分で言うのも変ですが、すぐに思い出すと思いますよ」
「そうですか・・・?」
岸田はさっきから引っかかっていた疑問が何なのかに気づいた。
「自分は何で一週間も眠っていたんですか?後頭部を殴られて一週間も意識を失うんですか」
「あ、それは先生も疑問に思ってましたよ。普通なら2,3日で目覚めるはずだって。詳しくは先生に尋ねてみて下さい。」
「分かりました。」
「それにしても遅いですね。ちょっと呼んできましょうか」
岸田は返事を返そうとしたが、強い苦痛が頭を襲った。
「ぐ・・・。」
「・・・岸田さん?」
頭のどこか遠くで声がしたかと思うと、ふっと目が真っ暗になった。