「棒読み感…すごい…」
「えっ?」
隆太にそう指摘された早稀だが、自分がどういう発音をしたのか、どんな風に変だったのか理解ができない。
「確かに。手嶋の言う通り。」
それを聞いていた杉山も指摘する。
「遠野、コント漫才したことある?」
そう訊かれ、今まで自分がやってきたネタを振り返ってみるとやったことはあるものの、どれも早稀が演技をするようなボケの箇所は1つもなかったことに気づく。
「ウチが今まででしてきたネタのボケは全部ふざけで、演技ではなかったと思います。」
「そう。」
杉山は少し考えて早稀に選択肢を突きつける。
「遠野、このままだととてもじゃないけど劇には出せない。練習して棒読みを直して続けるか、配役を変えるか。今決めて。」
突然出された選択。
早稀はまだ今の演技の状態を把握できていない。しかし適当に長ゼリフの役が与えられたにしても途中で投げ出すのは早稀にはできなかった。
「直して続けます。」
その答えを聞き、杉山は
「わかった。」
と返事をしてそのまま早稀の長セリフは飛ばし、練習を続けた。
授業が終わり、教室に戻ると心配した隆太が声をかけてきた。
「早稀、さっきはごめん。出来そう?」
「うん。みんなが適当に決めたにしても役を降りるのはなんか申し訳ない。やるしかないんよな…。」
「俺、演技そんなうまくないけどここが違うとかそういう指摘くらいならできるからなんかあったら言えよ!」
「ありがとう。」
学園祭まで1ヶ月もない。
早稀は寮に帰り、コント科の琴音に演技を見てもらうことにした。
「…どう?」
早稀が感想をきくと琴音は間を空けずに
「ひどい。」
と答える。
「早稀のコント漫才、一回しか見たことなくて、しかもそれは演技するという感じのネタやなかったから今まで棒読みの演技だなんて気付けへんかった…。」
「どうすればいい?」
「よし、ウチが特訓したる。演技のことなら任せな!」
《こまつなから》
お久しぶりです!今回は短くてすいません

テストも無事終わり、行事も1つの山を越えました。でもまだ明日から1週間怒涛の日々が始まります^^;(明日から1週間、学校行事と部活の用事で全く学校に行かない笑)
来週はまたお話更新できませんm(_ _)m
comicoさんでの漫画もしばらく更新できないと言っていましたが、早く描ける方法を見つけたので出来ました笑
よかったらみてくださいm(_ _)m
では!