これは、ずいぶん、昔の話だ。

僕は、面倒になって、「知らない」と返した。

知らないわけない。

僕は、小学校は、西宮市だった。

関東の人は、知らない人が多いかもしれないが、

関西では、有名な中高一貫の私立の進学校だ。

父の転勤で、受験することはなかったけど、

雲の上の存在だった。

僕らの小学校(4クラス)からは、甲陽3名、灘1名進学、、、

 

僕は、甲陽の卒業生は、京大、東大に進学するものと思っていたので、

早稲田に違和感を感じた。

 

直近の甲陽の進学状況を見てみると、

 

東大36人

京大47人

他の帝大24人

 

卒業生は、200人なので、東大京大に、42%、旧帝大で、54%、、、

 

ついでに、灘校は、

 

東大87人

京大44人

他の帝大26人

 

ここも卒業生は、200人なので、東大京大66%、旧帝大で、79%

 

灘、甲陽の場合、他の帝大と言っても、医学部が、大半だろう、、、

 

東大、京大には、本番で何があっても、落ちるはずのない人達、、、

軽々と、上位三分の一で、合格する人達というのが、

ぼくの思い込みだった。

 

でも、こう見ていくと、中高の6年間で、落ちこぼれも出ていそう、、、

率直に言って、灘の21%、甲陽の46%は、落ちこぼれだ。

 

表題の女性の知人も、僕には、落ちこぼれに見えるのだ。

でも、この女性は、自慢げだった、、、

 

僕は、このことを、知り合いに、ぼやいてみた、、、

「早稲田をけって、阪大に行ったのだけど、、、

面倒だったので、何も言わなかった」

 

「学歴コンプレックスじゃないの。その人は、どこ出てるの?」

「青学、、、父親が、家の事情で、大学に行けなくて、可哀そうだったとか、、、」

 

だいたい、この女性は、青学をどう思っていたのか、、、

青学から見れば、「早稲田は、あこがれの存在」というのも分かる気がする。

でも、僕にとって、甲陽は、青学、早稲田とは、異次元、、、

青学には、分ってもらえない、、、

 

学歴コンプレックスって、「個人」だけでなく、「家」で作り出している気がする。

Fランの人たちが、自分たちで、作り出して、社会を厄介なものにしている。