ボンジョルノ！
ただいまイタリアから国境を越えてフランスへ向かうところです。
電車での旅、楽しんでいます
イタリアでの出来事は、ありすぎて書けないくらいなんですが、
やっぱりグロッセートでの修行が思い出に残っているので、書きます。
（ローマやフィレンツェでの食べ歩きは
インスタ @yukikos_glutenfree_lab の方で掲載してるので、
是非そちらをご覧ください
）
シェフとの出会いは全く予想外の出来事で、
ある日突然、メッセージをくださったんです
「君、すごく綺麗で美味しそうなもの作ってるね。
全部グルテンフリーなの？日本人なの？」
と。最初めっちゃ怪しい人やと思って警戒して申し訳なかったです。笑
よくよく話してみると、お店の方針や今後のビジネス展開など
一緒にできることがありそうだとわかり、
「何か面白そう。イタリアと日本のレシピや食材の情報を交換しよう
」と。
なんと素晴らしい展開
というわけで、行くことにしました
今回行かなかったら一生ない機会やろうし。
結果、とてもとても貴重な経験をすることができました
トスカーナ地方にある小さな都市、グロッセート。
人口から察するに、私の出身地の大阪府羽曳野市くらいのサイズ（←市民以外誰にも通じない例え）で
日本から観光で行く人はすごく少ないのでは、と思います。
英語が通じない様子は前回も書きましたが、
本当に人はみんな優しくてちょっと面白い。
衝撃的だったのは
「日本人？」と声をかけてくれた人がいて、
なんとか知っている日本語を話そうとしてくれたのだと思うんですが
その次の一言が
「ピカチュウ？」
………！？！？！？
………
なんて答えたらいいか分からず「はい」って言ってもうた…
（ピカチュウほんまにすごいなーグローバルなご活躍です）
そんなこんなで、
厨房でも、はじめは私も皆さんもそわそわしていたのですが
なんとかお菓子作りを通して仲良くなれて
シェフたちからはパンやピザを習い、私は抹茶のお菓子を紹介しました。
初めて使うイタリアのグルテンフリーフラワーで
ぶっつけ本番でしたが、なんとか美味しくできて
Buono!と言っていただけたので、よかったです
このクロワッサン、グルテンフリーでヴィーガン。
信じられないですよね。
味も美味しかったし、中身もちゃんとクロワッサンでした。
私にもっと語彙力があれば、最大限に賞賛できたところですが
「本当に美味しいです。。。」くらいのことしか言えず。
そうしたら
「そりゃあ、こればかり12年間も研究してきたんだから。わっはっは」
と笑い飛ばすシェフたち。
「12年前は、グルテンフリーなんて誰も見向きもしなかったんだよ。
セリアックの人たちは、家で調理するしかなかったんだ。」
「でも我々は、みんなが外食で同じ食卓を囲めるように、研究を続けた。」
「普通の人は、儲かりもしないのに研究ばかり続けて、クレイジーだと思うでしょ。
でも君にはわかるでしょ、これにかかった時間がどういうものか。」と。
「………
」
時間さえかければ良いというものではないのは分かっています。
でも、やっぱり自分も、遠回りした人にしか見れない景色を見に行きたい。
私はまだまだだったなあ、こんなところでへこたれている場合ではないな。
少なくとも12年目まではがんばろって思いました。
クロワッサンのレシピは、聞かずに帰ってきました。
日本とイタリアでは、手に入りやすい食材に違いがあるので、
習ったパンやピザのレシピを国産の食材だけで再現できるとは思えません。
でも、とっても美味しかったので、
是非それに近いものを身近な食材で作れるように
研究を重ねていこうと思います
なかなかwifi環境が良くない日も多く、ブログ更新できなくてすみません！
インスタは大体毎日更新してるので、よろしくお願いします
時々いただくコメントやイイねに励まされながら、旅もいよいよ後半です
引き続きがんばりまーす