前代未聞の「都知事選」、、立候補者が50人以上だそうで、


そのなかでも、あの、選挙と言えば「騒ぎ」を起こしているようにみえる『NHKから国民を守る党』とか言っている党、


なんでも24人もの候補者を出す予定だとか、、。


今は党の名前が変わっているのかな。知らないけど。


私は別にNHKに何の恨みもないし、むしろ、


民間のテレビ局の面白くないのは、もうずっと続いていてあまり観ない。


NHKには、視聴料を払っていても、やはり面白い番組を作るので


別に不満があるわけでもない、だから


「守って」もらわなくても良い。


今夜は10時から、たまたま観たのだが、


『日曜美術館』アーカイブスで、


「私と八木一夫」、、司馬遼太郎出演の回を放送していた。



1981年2月放送分で、司馬遼太郎の八木一夫(陶芸家)への愛のある解説が面白かった。


「八木一夫をテレビで取り上げてもらい、嬉しい」と司馬は言っている。


八木一夫は京都、清水寺近くの五条坂で「陶芸家の父」を持ち育った。


そのあたり一帯は、どの家も陶芸家達の店であり(清水焼)、


そこで「八木さんのところは気の毒な、、」「あんな出来損ないが長男で、、」と言われるほど、


それまでの陶芸の世界の「型」を破った八木一夫についての話だった。


作家にしか気付かないような、また「友達」として付き合ったからこその


興味深いはなしを「あの」司馬遼太郎が話していて


本当に面白かった。


芸術、美術は「真似」にはじまる、、


しかし、八木一夫の陶芸は、


子供が砂場で遊ぶように、土を練って

 

ただただ、自分の「表現」として他にある物を真似ず、


と言って、身体に持っている「陶芸家」としての下地はそのままに


唯一無二の作品を遺し、早逝した、、というようなことを言っていた。


八木一夫の、体内の「まだ気化しない様々な要素がドロドロと液状になっている」


そして、「作家」「映画作り」「音楽」、、どれをとっても一流の要素を持ちながら


それを選ばず、自分の体内に流れている「血」そのままに、「陶芸家」の道を迷いなく進んだ人、


という話は、なるほどの説得力であり、


さすがの「作家、司馬遼太郎」であった。


もう聞けない、もう観られない声や姿であり、


1981年に「それ」を放送したNHK、「それ」を残して今夜放送したNHK、


やっぱり視聴料払っても、それだけの価値ある番組だと思った。


17日(月曜日)13時10分〜再放送あるみたい。


梅雨入り前なのに、このところの30度超えの暑い毎日、


ベランダは、花々が美しく咲いてくれている。(俄か園芸、水やりしかしない、、)


↓大好きな「赤」の花、『サンパラソル』だそうです。


そう、外を歩くなら帽子もだけど、


サンパラソル、、必須です。