長い長い間、ツレがいる。


ちょっと考えたら、もう60年近くも


ツレとして付き合って来た。


カレシでも、恋人でもない、勿論夫とも無関係。


女子である。今でも、、も、もちろん、女子です。


最近、親族も含め、周りの知り合いの訃報が届くなか、


もう60年の付き合いになる彼女は、元気で、


いつでも誘えば「義理」というわけでなく


「面白がって」どこにでも出てきてくれる。


勿論、向こうからだって、しょっちゅう誘いがある。


彼女とは、正確に言えば「もっと長い付き合い」になる。


私の実家は、いまは横浜だが、


私が実家を出るまでは品川区だった。


隣に住んでいたお爺さんお婆さん(と言っても、今の我々よりずっと若かったはず)のところに、


「孫娘」が、遊びに来ていた。


うちの姉は、死ぬまで「家庭的な人」だった、、と、


今「それ」を思い出すのだが、


私が、まだ小学校にも上がらない頃、


隣のうちに遊びに来た(横須賀から)孫娘と遊ぶ時に


姉が、椿の葉や紫陽花の葉を


魚型にくり抜き、ママゴトのまな板に載せてくれたりした。


あれや、これや、と


その後の「私に世話をしてくれる時」と同じに


その子との遊びが楽しくなるように


世話をしてくれた。4歳しか違わないのに。


そんなふうに遊んだ幼少期だったが、


中学2年になった頃、その孫娘がお婆さんの家に越して来た。


同じ中学校だったが、何故か、


恥ずかしくて、話しもしなかった。


彼女は男の子たちから「モテた」。


気のある男子が、隣に住むワタシに、


彼女の様子を聞きにきたりした。


失礼しちゃうけど。


高校進学になって、偶然にも同じ高校に通うことになり、


またその高校は、3年間クラス替えがなく、


彼女と同じクラスになったので、毎日一緒に通った。


バスに乗って、電車を乗り換えて、


1時間半くらいかかって通学した。


その時から、ずっと仲良しなのだ。


孫娘、、というのが、「ツレ」である。


さて、このゴールデンウィークが来ると思い出すのは


彼女と、2人でどこへでも行ったこと。


京都に旅行したり、シーズンによっては


海やスキーや、はたまた、夜中まで都内の盛り場(古いね)で


飲み歩いたり(たいてい他に仲間もいたが)


まず、よく遊んだ。


そのまま、歳をとっても


私のライブは皆勤賞だし、見かけは婆さんでも


心は2人とも「あの頃のまま」遊ぼうという気構えは変わらない。


少しでも休みがあれば、旅行しよう!誰誘おうか!と、


ワクワクしながら計画を立てていた。


しかし、このゴールデンウィーク、、


ニュースで京都の産寧坂(三年坂)の、ラッシュアワーの車内みたいな混み様を観て驚いた。


「オーバーツーリズム」って言うんだって?


鎌倉なんかも、歩けないほど混んでいるらしいし、


どこもかしこも、、勿論浅草も、、


人々人で、しかも外国人で、酷いことになっているらしい。


ネットニュース画像から拝借↓







コロナ禍で、観光どころでなかった時に


痛い目にあった観光地ではあったが、


円安の今、聞けば日本の物価は食事代含め、


格安で、海外からは「安全で安い」日本に来ない手はないくらい人気。


しかし、


不景気を回復するのは、外国人を呼ばなきゃならないと声高で言っていたが、


円安になって、長い時間が過ぎ


コロナ禍が終われば、こうなるのはわかっていたはずだ。


オーバーツーリズムって言えば聞こえは良いが、


「来い来い!」と言っていて、来れば来たで


「来過ぎだ!」と言う日本、、


どうして、こんなに出たとこ勝負なんだろう。


政府が、なんの準備もなく


ツーリストと、なんの予備情報も取り合うことなく、


観光地に住まう人が、道も歩けない状態になるまで、


気付かずにいるなんて、どういうことだろう。


それに一体、円安の日本に外国人を呼び込んだとて、


日本は景気回復にまでたどり着くのだろうか?


いくら外国より食べ物がやすいと言ったって、


給料が少ないんだよ!


年金も、それだけじゃ、ジジババ食べていかれないんだよ!


長い間のアベノミクスと、続く岸田政権で、


物価は驚くほど上がればって、


収入が増えず、やっと休みがとれたって


ギュー詰めのガイジンばかりで、どこへも行かれない日本人、、行ってる人もいるけど。


あ、ツレの話を書いていて、脱線した。


昔、ゴールデンウィークっていえば


「どこ行こうか?京都行こうか?」と、計画を立てていたのが懐かしい。


今は、家で寝るのが一番!になって、


旅行もあまり行きたくないのだけど。


それにしても、あまりにも


変な現象、「オーバーツーリズム」に、


懐かしさもぶっ飛んだ。


ホントにこの国、潰れそう。