子供の頃、、って、もう60年以上も前の話だが、

年寄りは、「ついこないだ」のような話し方をする。

いつもシュウトメが、「せんだての地震」とか「こないだの戦争」とか言っていたことを

思い出す。

「せんだて」と言う地震は、

なんと関東大震災のこと、「こないだ」と言う戦争は


第二次世界大戦のこと、、。


「いやーね、せんだてでも、こないだでもないじゃない!」と言って笑ったが


それも、もう40年くらい前の話だ。


実に、時の過ぎゆくのが速い!


で、風の話。


子供の頃、今みたいな地球温暖化は「なかった」ので、


夏の暑さも、冬の寒さも、今とは違っていたが


春先や秋の台風時に、風だけは、「同じに」吹いた。


外に出る時、決まって


母は、「風が強いから、飛んでくるものに気をつけなさい!」と言っていた。


「看板」や、高いところからの落下物のことを言っていた。


子供の頃や、お姉さんになった頃でも


「は〜い!」なんて言いながら「そんなもん、飛んでくるわきゃない!」と、


内心思っていたが


とんでもない、とんでくる。笑


電車の架線に、ビニールみたいな物が絡まって


ストップしたり、


今日は渋谷の街灯が倒れたという。


当然、60年も昔の建築物や線路事情とは


大きな違いがある。


とりわけ、ビニール袋やビニール傘などが


風で飛ばされて、、というのは


その頃は、あり得なかったことだ。


昨日から今日の夕方まで、本当に強い風が吹いた。


昨日訪ねて来た友人が帰る時に、


「風で、看板や何かが飛んでくるから気をつけてね!」と、


「つい、こないだ」の(笑)母と同じようなことを言っている自分だった。


昔と同じように吹く風、、と書いたが、


風も、昔より強いかもしれないね。