大谷翔平が手術を受けたと、今朝ニュース。


ケガをして、投げられなくなったあとも


疲れをおして、連続出場してバットを振ってきた。


その後、変な練習ピッチングの瞬間に、脇腹も傷めて、


しばらくの間、「明日は出る」「明日こそ」と、


監督の「客寄せパンダ」扱い(監督じゃないナ、球団だナ)で、


スタジアムは、ファンが毎日詰めかけた。


コロナ規制がなくなった今、日本からも大勢来ていることがテレビ画面でもわかる。


ベンチにすら出てこなくなった大谷を


「翔平!どこにいるの?」「元気ならそれでいい!」と、


プラカードは涙が出るほど暖かい。


何試合かの大谷不在のスタジアム、その後、


大谷のロッカーから私物がすっかり片付けられていたことを


記者が発見した。


球団に詰め寄り、やっと、


大谷の今季の野球の終わりが発表になった。


そして、すぐに治療に入るとも。


何日かベンチ入りもしなかった大谷は、その間に


辛い精密検査の結果を聞き、今後の治療方針を医師と相談していたのだろう。


ロッカーが片付いていた、、と聞いた時のファンの落胆、


毎日、あんなに頑張って試合に出場していたのに、


ベンチにすら顔を見せなくなって、


「アマテラスオオミカミ」が岩戸に隠れてしまったように


みんなが悲しんで暗くなった。


一番悲しんで暗くなるはずなのは、大谷本人なのに。


そして、数日後、発表のあった日、


なんとテレビ画面は、ベンチに座る大谷の姿を映し出した。


しかも、いつものように


あのニコニコ顔だ。




スタジアムは、「オー!」と聞こえてくるほど喜びの声でどよめいた。


テレビ画面に映る大谷の笑顔は、


ステージの上でスポットライトを浴びる演者のように


輝いていた。


なんという人間力だろう。


単なる「アイドル」や「マスコット」ではなく


人類初の偉業を成し遂げよう(遂げたと言ってもいい)としているスポーツ選手なのに


日本人は勿論、今や世界中のファンが、


大谷の笑顔を見ることだけでも、明るい気持ちになって、


日々を頑張れるのだ。


そんな人達を悲しませまい、暗い気持ちにさせまいとして


人生で一番(と言えるだろう)辛いはずの、


今の危機にも、普段と変わらないニコニコ顔と、


仲間と明るく話す様子を見せた。


不肖、この年老いたオババも


色々な困ったことや辛いことがあった時にも


なるべく普段と変わらぬ様子を、


ひとさまには見せるべきだと思ってきたが、


ワタシにこんなシーンのあるはずもないのは当たり前ながら


この「内心は大変だけど」「みんなに明るく笑ってメッセージを送る」態度は


まだ30才にも届かない男の子に、完全に負けている。


いや、敵わない。


でも多分、


本人は、少年野球や高校野球のように


メジャーであっても「野球をやって、ただ楽しみたい!みんなに喜んでもらいたい!」という


前だけを向いている思考なのだろう。


あくまでも「純粋」なのだ。


その純粋な笑顔が見られなかった数日、


ファンは、どれだけ心配して暗い気持ちになっただろう。


「アマテラス」は、変な例えだったが、


あの輝くような笑顔が再び見られた時、ワタシは


すぐに「天岩戸」が開いて、アマテラス翔平が出てきた!と思ったのよ。


「なに?みんな野球やってたの?


ボク、ケガしちゃったけど、ここで応援するよ!」って言いながらね。


ワタシの長い間に到達した「人生訓」は、


人生は、自分でこうしようと思ってもなかなかそうはならない。

だけど、そうなるように努力してさえいれば


水が流れてくるように、流れてくるものがある。


その流れに、身を任せてみれば


「悪いようにはならない」。


その水が、一時は悲しくて辛い流れであっても


乗ってみれば、あとで「乗ってよかったんだ」と思える、、人生訓というほど大袈裟ではないし、


またこの超人大谷の、今の状況には


こんなことが当てはまらないとは思うが、


ともかく、明るい気持ちでいれば


なんでも乗り切れる、、と、いつも思っているのです。