あと半年で100歳になる母の「コロナ罹患」の話は、


先日のブログに書いたが、


長い人生で、何度も入院や手術を乗り越えて来た母も、


いよいよ「その時」が来たのか、、と、


私達姉妹は覚悟を決めていた。


しかし、不死鳥はまたしても甦り、


えっ?ひょっとしてアタシのほうが先にいくなんてこともあり?などと


ちょっと背筋に汗。


コロナ病棟には10日間という長い闘病だったし、


普通病棟に移ってからも、(退院後に今までの施設から違うホームに移ることになって)


まだ、しばらくの間、病院と施設の連携態勢のなかで、


入院生活をしなくてはならないようだ。


自分の家の方にも、いろいろあってバタバタしていたので、


なかなか見舞いに行けず、2週間振りになる昨日、


見舞いに行ってきた。


前回は、さすがの不死鳥も、少し弱っていたが、


昨日は、暑い暑い日中、、一番暑い時間帯に


片道2時間半くらいかけて、バス・電車を乗り継いで、


病院まで歩いて行ったワタシのほうが、確実に「弱って」いた、、と言えるほど、


不死鳥は、復活していた。


「入院したばかりは、ご飯がまずくて食べられなかった」と言うが


あのね、コロナに罹って「ご飯美味しい」って言う人はいないから!


で、不死鳥が言うには


「自分の一生に起こった色んなことを思い出して、、」


これ、あれ?「走馬灯」ってやつ?笑


「あたし、このまま死んじゃうのかなぁーって思って、、」


それ100歳なら普通だし。


「それにしても、コロナに罹る前は、どこも悪いところがなかったんだし、


このまま死んじゃ、つまらない、、と思ったのよ」


出た!前向き発言!100歳ですから!笑


「でね、まずくてもなんでも、


一生懸命に食べよう!と思って、無理やり口に押し込むようにして食べたの」


すごいでしょ?不死鳥!


「美味しいもの食べなきゃ、死ねない!って思ったの!」と


宣うた(のたもうた)!


こういうこと、身内ネタの最たるものだし、


ブログに書くのはどうかな?と思ったが、


なかなか聞けない100歳の前向き発言でしょ?


だから面白いので書きました。


全然ボケていないし、耳も遠いわけではない、


毎日、病院のベッドに、かれこれ1ヶ月近くもいるのだが、


今は日に何時間か、リハビリとして、バーにつかまって歩く練習はしているらしい。


しかし、私が今まで見てきた経験から言えば、


前日までなんでもなく生活していた年寄りが、


肺炎で入院して、たったの一日で


「あんた誰?」と言われたこともある。


ベッドに横たわって、白い天井を見ているだけで一晩でボケてしまった例がある。


母は、一時はコロナによって肺炎もひどかったが、


回復して、今は


「ここにこうしていても、何にもしていないんだから退院したい」と


看護師さんに言っているらしい。


ただ、あちこちで、コロナの流行がぶり返していて、


受け入れてくれることになっている施設もやはり、


クラスター騒ぎになっているらしい。


昨日の見舞いで、つい最近の情報で、ある年寄り(母と同い年の知人)のコロナ入院の話をした。


「どうやら、肺炎がひどくて危ないらしい」と伝えると


「そうなのよ!みんなコロナにやられてるのよ!


ここでもみんな助からなかったみたい」


と、気の毒そうに言っていた。


あのー、、


あなたが「不死身」なだけですからぁー!


それにしても、


「美味しいもの食べなきゃ死ねない!」って、、ガーン


母は、そりゃ美味しいもの好きではあるけれど、


家へ帰ってから考えたら


『美味しいものを、娘達と一緒に食べたい!』


『そういう時間を、もっと過ごさなきゃ!』ということなんだろうなあと思った。


はい、はい、


すき焼きでも鰻でも、トンカツでも、ビフテキでも、


食べさせてあげますよー!と


アタシも、妹達も、元気なうちはねー!


横浜までの長旅、、


実家も横浜だが、病院は更に乗って、、。↓




乗り継ぎ駅の開け放した窓から


まだまだ「夏の空」が広がっていた。


風は「熱風」。↓