少し前になるが、ケーブルテレビで観た韓国ドラマ「スカイキャッスル」、、


韓国は日本以上に「学歴」社会で、


よくニュースとして見聞きするのは、「受験日に渋滞で遅れそうになり、パトカーに先導された」とか


「受験現場」での「カンニング」や「替え玉受験」。


また、受験のために地方から出てきて、

勉強する簡易宿泊施設「考試院(コシウォン)」に泊まって「缶詰め状態」になる若者もいるらしい。


よその国のことは言えないが、不動産問題で格差が拡大する韓国で


あの「パラサイト」で見るような半地下に身を潜めるようにして住んでいる人もいるなか、


林立する高層ビルに住む人も、格差の分だけいる。


https://www.sankei.com/world/amp/171002/wor1710020001-a.html


韓国ドラマ「他人は地獄だ」は、孝試院での「おどろおどろしい」事件を描いたドラマで


夜中に1人で観るのは少し怖かった。観たけど。↓


https://www.bsfuji.tv/tanin/pub/index.html


一方、子供の時から「ええしの子」達は


日本と同じに幼稚園から「良いところ」を受験するように躾けられる。


勿論、育つ家は


圧倒的に「半地下」とは縁のない、お屋敷だ。(地下は倉庫)


今どきの高層マンションや、新興住宅に住む会社員の子供達は、


さほど「富裕層」ではないのかもしれないが、


それでも、良い大学を出て、良い会社に就職した「親」のもとで、


「子供は自分(親)より良いところへ、、」と期待されながら


「嫌」とも言えずに、「ペット」のように可愛がられて育つ。


韓国版ドラマが「スカイキャッスル」であり



https://www.bsfuji.tv/skycastle/


昨日読み終わった桐野夏生の本「ハピネス」も、


まったく「日本版スカイキャッスル」と言うことができそうだ。


それでなくとも、格差社会で、


猫でも犬の子でも、お金さえあれば


どこかしらの大学に行ける世の中、(猫や犬の子は行けないか!)


反面、学校という社会について行くことのできない引きこもりも


ハンパな数ではないと聞く。


本人の能力もあるかもしれないが、親や家庭の環境、とりわけ親の経済状況が


「向学心」を養えない場合も少なくないだろう。


韓国ドラマの「スカイキャッスル」は、


それ以上、お金のあるなしだけでなく


親として、子への「愛」の注ぎ方が狂った時に


殺人事件まで起こすことで、


観る人に「気付き」を促している。


日本版の「桐野夏生著・ハピネス」は、




質素でも、カッコ悪くても、見栄を張らずに


親でも子でも、配偶者でも、恋人でも、相手に対して「真摯な愛」を抱くことが大切だと言っている。


実は、この両物語、全く同じ思考の発信だが、


私にとっては、ここまで生きてきて「どうでも良い」と思えることを問題として取り上げている。


私は、もともと、


負け惜しみでもなく、「お金のあるなし」より


「夢のあるなし」の方に重きを置いているところがある。


目標も夢もなく、親の希望通りに


良い学校、良い会社へ行けたとして、


ギリギリの切羽詰まった人生ではつまらない。


今、コロナで、ひっくり返ったパンデミック、


価値観も変えていかなくてはならない時期だろう。


こんな「本」や「ドラマ」を


わざわざ表さなくては、わざわざ観なくては、


世の中が「どこ」へ突っ走っていくのかわからない、という不安がある。


そんな不安が、ノンキな私の胸にも少しだけ、よぎったので、


今日は、「これ」をブログに書いてみた。