まだ観に行ってないんだけど、
韓国映画「半地下の家族」がアカデミー各賞をとり
話題になっている。
BSやCSで放映される韓国ドラマは
役者がうまくて、ストーリーがワンパターンながらも
人間の誰でもが覚えのある、心のドロドロみたいなものを
あえて、「これでもか」と描くところが、
独特の面白さであり、
もう長いこと、夜中は韓流ドラマ漬けになって観ている。
毎回観るわけでなくとも、一回や二回、観そびれても
ストーリーがわからなくなるようなことはない。
韓国人独特の、心の昂りみたいなものを
ある場面では、持っている携帯を投げたり、
机やテーブルの上の料理を
全部ひっくり返したり、、
それから今まで静かに話していたのに、
激昂してくると、突然大声で相手をなじったりすることが、
一つのドラマの中に、かならず幾つかの場面であり、
多分普通の生活でも、
頻繁にこういうことがありなのか?という「激昂ぶり」をみせる。
日本では、こういうこと、
寺内勘太郎のドラマにあるくらいだが。笑
しかし、この「感情のパワー」、
周りの人には、甚だ迷惑な話で、
身の周りにこんな人がいたら、速攻距離を置くが
黒人の「ブルース」、南米の「サウダージ」や「ファド」に表れる
『感情の動き』という点で(韓国では〈恨ハン?〉)
やはり韓国の「歌」の中にも、しっかりとこの部分が
影響していて、
韓国人の「歌のうまい人」は、聴いて惚れ惚れする。
うん、、物事は、なんでも二面から捉えれば
「良いほう」と「困るほう」があるんだろうな。
でも、こんなに韓ドラを観る私も、
今まで何年も観てきて、
「これは!」という良いドラマ(自分の感想だが)には
そういくつも出会っていないというのが本当のところだ。
まず、役者の見た目が良くなくちゃ、
観る気がしなくなる。
今のところ、良かったなー!と、
あとまで憶えているのは「馬医」「ホジュン」「記憶」「被告人」などだが、
昨日最終回だった「美しい世界」は、
学校でのイジメ問題と、我が子が可愛いだけの親たちの関わり、、
今の世の中が抱える、人の心の幼さを浮き彫りにした良いドラマだった。
韓国だけでなく、日本にも、世界にも共通の問題だと思った。
それと、「時間」というドラマ。
これは、今も放送中だが、
最初、イケメンキャストでなきゃ観ないワタシが
こりゃダメだな!と思った。
しかし、なんとなく観ているうちに
さしてイケメンでもない主人公の一人が、
良い演技のために、だんだんイケメンに見えてくるほど、
うまい役者で、びっくりした。
ちょっとググってみると、更に驚いたことに、
その役者は、この「役」に、はまり込んだ挙句、
自分がその役から抜け出せなくなり、
体調を崩して、「降板させてほしい」と願い出たらしい。
台本を変えて、早く死ぬことになった当ドラマは
昨夜、彼の海中での死亡で
降板を果たした。
役にはまり込みすぎ、、って、なにそれ?って感じだが
あの、「配役」の人物そのもののような演技を観れば
わからないでもない。
この役者、、これから楽しみだから、
イケメンではないけど、応援して観ていきたいな!と思っていたのに
「復帰」はあるのだろうか?
韓国の芸能界は、どうなっているのか知らないが
やたらに「自殺」する芸能人が多い。
えっ?あの人も?この人も?と、
びっくりすることが多い。
それも、まさか、「激昂」の挙句、、ではないだろうが、
他の国(特に日本のドラマ界)には
到底できないような、良い脚本と、監督、うまい役者たち、、
日本と韓国の関係がどうあれ、
「娯楽」として、楽しんでいる私には、
あくまでも「仕事」としてのクールな部分で
精神を安定させながら(演じるほうも、観る方も)、
社会的な役割も果たしてもらいたいものである。
今のところ、映画館は「ウィルス」がちょっと怖いので行く予定がないが、
少し落ち着いたら、「半地下」も観てこようと思う。