前回のワールドカップでは、日本チームが勝った「南アフリカ」が(今回は残念にも、日本は南アに負けて、
勝ち残れなかったが、、)
日本開催の今回のワールドカップラグビーで、優勝した。
決勝戦は、日本で監督コーチもしていたエディ・ジョーンズ率いる「イングランド」(レッドローズ)と闘い、
感動の試合を見せてくれた。
南アフリカといえば、アパルトヘイトで苦しんだ黒人を救うため
反アパルトヘイト運動で、逮捕され27年もの長い間監獄生活を強いられたネルソン・マンデラさん。
世界中の人たちが、徐々に(特にイギリスが問題意識強くあったようだ)
その状況を「変えなくてはならない」と騒ぎ出して
アパルトヘイトがようやく廃止になり、晴れて出獄出来た1990年、40代だった彼は
71才になっていた。
その時、我がPP&Mは、(今思うと出獄できたばかりのマンデラさんと)
各国を廻り、日本にもやって来ていた。
今考えると、日本はまだまだ国際情勢に疎く、
あまり騒がなかったが、これは歴史的な凄い瞬間だったのだ。
PP&Mは、遡ること1965年のマーチン・ルーサー・キング牧師の公民権運動にも参加している。
「アフリカン・アメリカン」に対する公平な見方は
この頃に確立していたのだろう。
私みたいな歳の者は、アメリカ国内で
黒人と白人のバスは別々だとか、勿論、レストランや娯楽施設などは
それぞれの区域に、お互い入れないことや
音楽シーンでは、もっともっと露骨に、「肌の色」で分けられていたことなど、
「ついこのあいだ」のことのように
聞き知っていた。
しかし、アフリカのアパルトヘイトについては
インドのカースト制度のようなもの?くらいにしか感じていなかった。
オンタイムであり、当時会社勤めのなかで
南アに滞在していた商社マン上がりの上司などいたのに、
そういう話を聞く好奇心すらなく、
ボーッと過ごしていた、、私だけだろうが、、。
しかし、考えてみれば、たかが音楽家だといえども、
我がPP&Mは、「歴史の変わり目」に、確実に「介在」していたのだった。
おバカな私が、歳をとってから
「あっ!」と、気づいたこともたくさんあり
この音楽と、この頃の情勢はこんなふうに繋がっていたのか!などと
あとからあとから湧くようにわかったりして
自分の無知だった若い頃を恥ずかしく思いながらも
今更ながら、音楽の「深さ」を感じている。
また、こういう「思い」は、おいおい書いていくね。
今日はラグビー、南アとイングランドが決勝戦を戦ったのも嬉しく
また素晴らしい試合だったことももっと嬉しく、
苦節の時代を、マンデラ氏と共に乗り越えた黒人選手の活躍する南アが優勝したのは
もっともっともっと嬉しく、
そのマンデラ氏と共に来日して、歴史に介在した我がPP&Mを誇らしく
ラグビーが思い出させてくれた日だった。
下に3つのYouTubeをご紹介します。
どうぞお時間と興味のある方はご覧下さい。
↓は、ネルソン・マンデラのことを讃え、マンデラさんの演説にある「No easy walk to freedom」という言葉を
曲にしたPP&Mの「No easy walk to freedom」
これは、また別な同名の曲
↓ネルソン・マンデラさんのYouTube、