ノーサイド!

日本中を熱狂させてくれたラグビー「ブレイブ・ブロッサムズ」がついに負けてしまった。

ラグビーをよく知らなかった「にわか」ファンにとっても(一応私はだいぶ前からラグビーも好きだったからニワカではない)

この数週間は、パワーをたくさんもらえた良い試合を、応援することが出来たことだと思う。

台風の被災を受けた人々にとっても

「ブレイブ」の呼び名通り、勇気と元気をたくさんもらったことだろう。

南アフリカには、1度勝っているだけに

今日は「勝てるかもしれない」と、みんなが思い、

負けてしまった今は、本当に残念な思いだ。

しかし、世界の「ベストエイト」は、改めて、

素晴らしい結果であり、これからのラグビー日本をワクワクと楽しみにさせてくれる予感の試合であった。

実は今日、もう一つ試合を観戦した。

他の孫より会う機会が少ないのだが

養子婿に入った次男の、小2の一人娘が

空手の試合で闘ったのだ。




息子たちが、幼い時からサッカーをやっていた時でさえ

母の私は、ケガばかり心配していた。

↑こんな小さな女の子が、蹴ったり突いたり、、

相手からも、蹴りを受けたり突きをくらったり、、

いやー、怖くて可哀想で

観られない!と思っていたら

末息子が「行ってやらないの?」と言うので

観に行った。

次男が自分の相棒のように可愛がって、

いつもパパと一緒にいる子で、今日もパパとママに付き添われて

頑張って試合をした。

一試合目は、相手もなかなか強かったが

短い時間で勝利した。

次の勝ち上がってきた選手との対戦は

惜しくも破れてしまった。

まだ2年生なので、負けた途端に泣きじゃくる。

沢山の応援団がいるのに、、という思いだったのだろう。

末息子(彼女のオジ)は、

「可哀想だから、このままフェイドアウトしよう」と言っていたが

泣いてパパに慰められる孫娘をそのままに出来ず、

「ちょっとだけ、、」と言って、近くへ行った。

「るかちゃん、すごく頑張ったねえ!バーバはびっくりしたよ!

るかちゃんは、バーバやみんなが出来ないことを、あんなに頑張れるんだもの

またこれから頑張れば、もっともっと強くなるよ!」と

頭を撫ぜた。

ちょっとだけ、泣くのが治まったようだった。

そこへ、同じ道場の同じくらいの歳の男子がきた。

そして、恥ずかしいのか

孫に向かってではなく、孫パパ(次男)に向かって、

「たくさん差がついて負けたなら、そんなに悔しくないんだよ!

ちょっとの差だから悔しいんだよ!

ボクも何度も悔しいことがあったよ!

でもさ、それを乗り越えなきゃなんないんだ!

それを乗り越えて、上に上がっていくんだ!

悔しいことがあるから頑張れるんだよ!」と、

全く、大人顔負けの「慰め」を言う。

次男に目顔で、びっくりして見せると

「この子強いんだよ」と言う。

孫を見ると、その言葉を聞いて慰められたのか

涙は止まった様子だった。

この子の言う通りで、バーバの私はなんにも付け足す言葉はなかった。

「また頑張ってね!またバーバ、試合見にくるからね!」とだけ言って帰ってきた。

グローブを外した小さな手を握り、

バイバイをする私に、涙の跡の顔で

小さく笑いバイバイをして見せてくれた。

帰り道、末息子と「スポーツっていいね!るかちゃん、色んなことを覚えるよね」

と言いながら帰った。

ラグビーワールドカップも、色んなことを日本中の人に教えてくれた。