秩父皆野に「こんなところに、こんなライブハウスが?」というシチュエーションながら

ミュージシャンにとっても、観客にとっても

本当に「嬉しい」ライブハウスがある。





まず、出演者が

えっ?ここは武道館?ブルースアレイ?というような

超一流ミュージシャンが代わる代わる熱いライブを繰り広げている。

ここのマスターとは、古ーいお付き合い。

こんな、ミュージシャンといっても、末席に(態度と身体は大きいが)小さくなって座っていなくちゃならないような私でも

マスターは「まりぃさん、まりぃさん!」と

とても優しく付き合って下さる。

もちろん出演もさせてもらったことがあるが、

まだ出演したことのないミュージシャンにも

(余計なお世話をして)紹介したりして

以降、そのミュージシャンも、ここで定期的にライブをするようになったり、、。

私としては、こんなに素敵なライブハウスが

なるべくなら、あまり手垢がつかないで今のままでいて欲しいのが本音だが

かと言って、ライブのたびに

あの素晴らしい音響と、ステージと客席が一体になって醸す独特の雰囲気のこのライブハウス、

もっともっと栄えて欲しいとも思わないではない。

ネットでも、勿論スマホでも

家の中で寝転んでいたって、「音楽」は簡単に聴けるようになってきた。

昔、アルバム発売日を待って、

お小遣いを貯めて「レコード屋」に走った「ワクワク」はもう遠い思い出になったが

ラジオやレコードでしか聞けなかったミュージシャンの「生音」「生声」が

ライブハウスで聴けるようになってきた時は嬉しかった。

私は、ながーいこと、歌ってきたので

「ライブハウス」なんていう『言葉』がない頃、

それこそ「パーラー」のような明るい一段だけ床から上がった場所がステージ、、今のカラオケスナックの明るい版みたいな頃から、歌った。


、、新宿にあった「フォークビレッジ」という店で

ギャラはスパゲティイタリアン(ナポリタンではなく、、笑)一杯ずつ(バンドメンバーで)、、

なんていうライブ(当時はライブとも言わなかった)を経験しているので

ライブハウスがあちこちにできて

行ってみれば、レコードで聴いたミュージシャンの演奏が聴けるなんてことは夢のようだったし

私も長く生きている分、ずいぶんと色んなところで歌わせてもらった。

さて、ホンキートンクは

40年も続けてこられて、錚々たるミュージシャンが

リピートしてライブをするのだが、

田舎ののどかな風景の中、ライブの日だけはどこかから「湧いてくる」ように

あちこちからお客さんが開演時間を目指して集まる。

都内のライブハウスも、時代が変わるにつれて

あまり集客も出来なくなってきたような昨今、

この場所のこの光景は本当に貴重だ。

昨夜は「近藤房之助」ライブ。











鄙びた町の夕方、すれ違った地元のオジさま、オバさまが

「あー、今日はライブなのね?」と、、。

駐車場は、いつものように近くの神社の境内。

「ホンキートンク、ライブ駐車場」の貼り紙があり

優しいマスターの人柄が、きっと神社の境内を

(無料で)使わせてもらえる所以なのだろうな、

いくら神社でも、「誰にでも」無料では貸さないだろうなと思う。

少し早く着いてしまったが、

ちょうどお店の前に出ていらしたマスターが

懐かしそうに満面の笑顔で

「あ、まりぃさん!今日はありがとうございます!」と迎えてくれた。

そして、末席を汚すワタシなのに

「まりぃさん、活躍されていますねえ!

あちこちで歌っていますねえ!」

と、嬉しい言葉をかけてくださる。

、、あー、、この笑顔と優しい言葉が

有名ミュージシャン達が次々にリピートして

「ここ」で演奏したがる「もと」なんだろうなあと納得。





オープニングアクトの2組の演奏も歌も

さすがに房之助の前座を勤めるだけの実力者。

もう、私なんか息子達より若いミュージシャンの

その技量に、時代の移り変わりと、

人間の進歩(ほんとに今の若い人はうまい)に

ただ、ただ驚く。

そして、房之助さんは安定の「熟練」。

実は私は、彼のステージ

「ここ」でも、「ほか」でも何度も聴いている。

しかし、今回のピアノとドラムに

房之助さんのギターボーカルのユニット、

初めて聴いたが、ここでも「若手」の達者なバッキングに、

目を見張る思いがした。

大盛り上がりで、100人以上の満席の会場を沸かせてライブは終了。

マスターに誘われて「打ち上げ」に参加。

実は同行した女性が、「房さん、イノチ」の大ファンなので

私は今まで他の人のライブの時も

マスターから「打ち上げ」に誘われても
 
「遅くなるから帰る!」と帰ってきてしまっていたのだが

昨夜は、彼女のために参加することにした。

それに、安心の運転をしてくださる某自動車屋さんの社長さんが

「高級アッシー君」だったので

甘えて、ゆっくり居残りをした。

本当に内輪だけの打ち上げ会だったので、

房之助さんとも、たくさん話しをした。(PPMの話しとか、笑)

こんな末席ワタシメに、(長年歌っていることと、2歳年上だから、、というだけで)

「先輩!これからも頑張って歌っていきましょう!」

「keep on singing!」と、固い握手とともに

言ってくれた。

有名ミュージシャンになると、「ただのおばさん」のワタシみたいな者にまで

なかなかこんなふうに言わない。

やっぱり人柄も良いのだろうな。

彼の歌、聴いてる人の胸に響くもんね。

「音楽」って、演者のすべてを表すからなあ。



姉と弟?あはは、母と息子ではないよね?


↑こんなこじんまりの打ち上げ。



一緒に行った「房之助イノチ」の彼女と、

房さんとワタシ。

またまた「楽しい」時間を過ごすことが出来てシアワセー!

みんなに感謝!