日本ではラグビーワールドカップが、リーグ予選(プール、グループステージ)中盤に入り

そこから2チームが勝ち上がって決勝トーナメント(ノックアウトステージ)に突入するわけだが

さてさて、どんな面白い試合を展開してくれるのか、、ワクワクする。

サッカーの方も、ワールドカップの代表選手の招集がかかったようで

スポーツの秋、いよいよ「たけなわ」になる。


そんな中、ドーハで開催されている世界陸上、、

観客の数はあまり多くないようだし

ニュースも、やはりラグビーほどに熱が入っていないような気がする。

昨日、ニュースではチラッとしか流れなかったが

世界陸上男子5000m予選で、一人の選手が自走できないほどフラついて、もう倒れる寸前に

後方からきた選手が、抜き去らずに寄り添い、

最後は肩を貸して2人でゴールする姿を観た。

助けられ号泣する選手はルール上失格、「助けるしかない」と力を貸した選手は自己記録更新だそうだ。



↑ネットから。

こんな、池井戸潤のドラマ「陸王」を「地で行く」ような姿に唖然とした。

自分が「勝敗」をかけて、死に物狂いで頑張っている時に

「負け姿」の、いわばライバルを助けてゴールする、、なんて

半世紀も前の競技大会なら、

まだそんな美しい姿も見られたのかもしれないが、

今のこの世の中、日本だけでなく

どの国でも、他人のことより自分のことを一番に生きていることが

「普通」になってしまっている。

まして、努力して駆け上がってきた「スポーツ」の

今までの成果を試す場所で、

自分の本来の走りを捨ててまで、目の前の弱っている人を助けて(しかもほかの国の人)

「一緒に」ゴールした、、なんて、

ほんとに凄い!

勝てば強い、負ければ弱い、という勝負の世界で

これ観せられたら「拍手」するしかない。

強くて勝つのも面白いが、こういうのを観るのも

心が震える。