アランドロンが「脳卒中」で、手術を受けたらしい。
アランドロンと「脳卒中」は合わない。
しかし、人間だもの、、(byみつを・笑)、、仕方ない。
アランドロンと言っても、今の若い人には「誰?」ということになるかもしれない。
私が高校生の頃、もうすでに映画「太陽がいっぱい」で
その美しくも、少し憂いを含んだ素敵な顔と
その頃の私にはまだわからなかった「男の色気」漂う姿が
世の女子に大人気だった。
あれは、高校2年くらいだったろうか、、
もう50年以上も前のことだ。
何か(何だったか忘れたが)で
アランドロンの主演映画の試写会のチケットをもらった。
平日であったし、普通に学校があった。
が、その時、特にアランドロンの熱烈なファンでもなかったが
「行こう!」と決心して、学校をサボって三越劇場へ行った。
その時の試写にかかった映画は、すっかり忘れて題名も内容も思い出せないが
上映前のスクリーン舞台で来日挨拶をしたアランドロンが、
映画が始まって少しすると、
後ろの入り口から入ってきたのを覚えている。
それほど、キャーキャーという騒ぎはなかったが、
客席がざわついた。
16〜7歳の私は、「あー、今この劇場の中で、
アランドロンと同じ空気を吸っているんだ!」と思ったのを、
はっきり覚えている。
映画は多分あまり大したことのない内容だったような気がする。
映画好きの私が覚えていないから。
その2年くらいあと、
ストーンズのミックの恋人だった「マリアンヌフェイスフル」と共演をした
「あの胸にもう一度」を観に行った。
やっぱり内容はあまり大したことないように感じたが
アランドロンの肢体が素晴らしかった。
あの胸に抱かれたいという気持ちはわかった、、ような気がした。
マリアンヌの皮のジャンプスーツ姿も素敵だったが
昼の光の中で、素裸で横たわるアランドロンの肢体が
美術品のように綺麗だった。
そのご、、
結婚前に2年ほど勤めた、五反田のTOC近くの
婦人服の会社、
知り合いのママさんのスナックで、
会社帰りにちょっとだけ手伝ってあげたことがあった。
「ダーバン」の若い社員(男子)が来ていた。
何度かそこで会ううちに、
当時のコマーシャルに出ていたアランドロンのポスターをもらった。
ポスターを貼るとか、サインをもらうとか、
全然興味ない私だが
そのアランドロンのポスターは、それまでにも
そのあとにも、
そんなに美しいモデルのポスターは見たことがないほど
本当に綺麗だった。
歳をとっても、シブい姿を時々報道番組などで見かけたが
一番その美しい姿に「合わない」、『脳卒中』、、
回復して、あの美しかったアランドロンを思い出させるシブさでいてもらいたいなあ。