〜足のこと〜
おさらいですが…
私は婦人科の先生による腹腔鏡手術で、
左外腸骨動脈を損傷され、大量出血。
腹腔鏡どころではなくなり、
直ちに開腹術に切り替えとなりましたが、
損傷箇所が把握できず。
とりあえず出血を止めるため、
一旦左足の血管を鉗子で留めて、
血流を遮断されていました。
その間に心臓血管外科の先生が緊急召集され、
ようやく出血部位が特定され、
左総腸骨動脈に左外腸骨動脈を端側吻合していただきました。
↑ここまでで5時間。
(まだ卵巣嚢腫も子宮も手付かず。)
トイレに行くとき、下腹部の傷の痛みは勿論ですが、
左足が踏ん張れない。
点滴の支柱台をコロコロ支えにして、
何とか左足をすり足で歩いていました。
ベッドから降りるにも、
ベッドに上がるにも、
左足を動かせなくて、一旦自分の手で持ち上げます。
足の指は動きます。
足首も動かせます。
でも、股関節からが動かせない。
全く動かない訳ではなく、
まるで15kgくらいの錘を
左足に巻きつけられているような…?
必死で頑張れば動きますが、
お腹の傷に響きます![]()
リハビリのつもりで、
ベッドの上でせっせと左足を動かす練習をしました。
何度も、何度も…。
一生これが続いたらどうしよう…
仕事、復帰できるのかな?
とにかく不安な気持ちでいっぱいでした![]()
手術後2日目は、心臓血管外科の先生も
様子を診に来てくださいました。
足背動脈と内踵動脈の左右左を確認。
「うん、問題ないね」と。
先生が血管縫合してくれなかったら、
間違いなく出血多量で死んでいました![]()
先生にも丁重にお礼を言いました。
これは後日談ですが…
手術後1ヶ月目に、
婦人科の外来受診の他に、
心臓血管外科の外来診察も入っていました。
そこで言われたのは、
「血流遮断時間が長く、
一部細胞が死んでしまったのだろう」と。
徐々に回復していくはず…とのことでしたが…
確かに緩やかに、少しずつ回復はしましたが、
その後は約2年近くも、
左足の違和感に苦しむことになります。
その外来で症状を聞かれて答えたとき、
「その日も、僕はこんなふうに外来やっててね。
大至急手術室に来てくださいって言われて、
外来中断して行ったら大出血してて…
びっくりしたよ〜!
二人掛かりでどこが傷付いてるのか探してね、
大変だったんだよー?
そりゃそんな直ぐには元通りにはならないよ」
って言われました![]()
![]()
私のせいでお待たせしてしまった外来患者さん方、
緊急手術後に外来再開で大変だったであろう先生方、
クレーム対応に追われたであろう看護師さん、
クラークさんたち…
本当にすみませんでした![]()
そして、おかげで命を救っていただきました。
本当に、本当に、ありがとうございました。