前回、「オープンキャンパスの歩き方」という記事を書きました。
そしてその中で、「まずは進学フェアに行く」ことをおススメしていますので、今日は「大学進学フェアの歩き方」を書きたいと思います。
娘(既に社会人1年生)に関してお話しますと、高校1年生の1学期の成績で言うと、数学の成績が一番良く、あとは英語が得意科目。苦手科目は国語と社会、という状況でした。高1の秋には文理選択希望を出さなければいけないのですが、1学期終わりの時点で「仮希望」を提出していて、この時点では「理系」で出していました。
まだ将来の夢が固まっておらず、「国語が苦手、数学が得意」という状況から、「じゃぁ理系かね?」という感じでした。
一方で、「モノを作ることに興味は無い」「医歯薬系には興味は無い」とのことだったので、理学部系か総合科学系かなぁ?と考えていました。
結果的に娘は「文系」を選択し、第一志望の大学・学部に合格したわけですが、学部学科選びはかなり難航いたしました。進学フェアでたくさんのアドバイスをいただいて、満足いく進路を選択いたしました。
◆学部の成り立ちなどを聞く
最近は、学部名を聞いただけでは何を勉強しているのかがわかりにくい。そして、同じ「○○学部」という名称でも、大学によって内容が結構異なっているものです。
そもそもの学部の成り立ちを聞いたりすると、カラーの違いとか強みが見えてくることが多かったように思います。
◆受験科目の意図を聞く
受験科目は、例えば理科が1科目なのか2科目なのか、数学がどこまでの範囲なのか、小論文があるのか無いのか等、大学・学部によって様々です。なぜその科目も課しているのか等を聞くと、どういう学生を求めているのかが見えてきたり、入学後に必要なスキルが見えてきたりすると思います。
文系学部で「数学か社会か選べる」みたいな場合とか、文系受験も理系受験もできる場合とか、いろいろ興味深いです。
◆人気大学が混み過ぎている場合は、教授のいる大学に突撃
早慶やMARCHなど、いわゆる人気大学は、とにかくものすごい行列ですよね。1人当たりの質問時間も限られていたりして、全部は聞けない場合もあるかもしれません。できれば複数回さまざまなフェアに足を運び、何度にも分けて疑問を解消していただきたいです。
私は…、東京ビッグサイト、池袋サンシャイン、パシフィコ横浜、幕張メッセなどの大規模フェアや、地域圏別のフェア(関西の大学がまとまって東京に来てくれるなど)も、あちこちのフェアを全制覇する勢いで参加してました(笑)
それでも人気大学はどこでもすごい行列なので、場合によっては諦める必要があるかもしれません。
大規模進学フェアでは、個別相談ブースの他に、講演会をやっているステージがあったりしますよね?そちらで基調講演をやっている教授は、その後自分の大学の個別相談ブースに座ってくれたりします。
偏差値的に合わない大学であっても、教授ということはその道の専門家ですので、お話を聞いてみるのもおススメです。
娘の時も、とある大学(受験は全く考えていない大学)のブースで、女性教授と女性准教授の方が個別にお話を聞いてくださって。女性のキャリアパスという観点からも、すごく参考になるお話をしてくださいました。学部の選び方とか、大学院に進学することに対する考え方とか、国家公務員総合職のこととか。良いお話をたくさん聞けました。
ちなみに、誰が教授かわからない場合は、並んでいる列を整理しているスタッフに「今日、質問ブースに座っている方は、どういったお立場の方ですか?」と聞きましょう。
私の場合は、他大学のブースでお話を聞いた時に、「そういう質問なら、○○大学のブースに行ってみたら?今日は○○学部の教授が来ているから、その辺の疑問に答えてくれると思いますよ」と教えていただいたりしました。
あと他大学の教授から、「そういう志望なら、“○○学が専門の教授がいるかどうか”という観点で、学部を調べてみると良い」とか、「◇◇大学は、こういう制度があるから話を聞いてみたら?」とか、教えていただいたりもしました。
それらどちらの大学も、偏差値的に娘には合わない大学だったので、わざわざオーキャンには行かないと思うんです。進学フェアという場であったから出会うことができた方々であり、得ることができた情報でした!
そうやって「予習」をしておいたお陰で、いざ高3でオープンキャンパスに行った際に、第一志望大の教授や准教授に、子供たち本人が本当に聞きたいことを、しっかり聞くことができたんじゃないかと思います。
その予習も全て、本人ができれば一番良いのはもちろんなんですが、現実的には難しいんじゃないかと個人的には思います。
私は、親が手伝えることは手伝う、というスタンスで進学フェア巡りを代行しましたが、この時に受験や大学に関する知識がものすごく増えたので、その後の子供たちとの会話や高校の担任の先生との会話が、すごくスムーズになったのも良かった。
少なくとも子供たちから、「お母さんに言っても、どうせわかんないでしょ」っていうことは無かったですし、いつでも相談に乗ってあげられる知識が付いたことは、私はすごく良かったと思っています。
