月一回の、クラリネットの個人レッスンで、無謀にも「トルコ行進曲」に挑戦した。思う程の困難曲では無いそうだが、ちょうどカンパネッラを弾く海苔漁師の話題がテレビで流れた。何と、フジコ・ヘミングさんの前座まで務めたとか。女房はこの独特なレッスン方法に感心していた。だが、私は、やっぱり独習では困難なんだと実感した。指が違ったり、思い違いもある。

 海苔漁師の仕事は冬場が忙しく、発芽は顕微鏡で確認し、その後マイナス30°の漁協の冷凍庫に保存。これが結構な細かい仕事。その後、何を目安にするかは私には分からないが、砂地の海の「海苔ソダ」に張る。

それ以外の時期は、この地方では小漁師と呼ばれるワカメなどの海藻や貝・小魚などを採取する仕事。このヒマな時の大損をするパチンコ遊びの8時間程を、ピアノの独習に当ていたらしい。奥様は音大卒らしいのだが、ピアノは自宅にあるものの、経験者は当然、身内には普通教えない。ただ、奥様もカンパネッラは困難らしい。また、習い事全てがそうなのだが、身内はやり難いらしい。

 さて、私が先生にこの速さではとても演奏できない!と聞くと、「ゆっくりで良いですよ」との返事。このトルコ行進曲、部分的に♯が3つ(イ長調?)の場所が、半分くらいあり、「ピアノの様にすぐには早くは弾けません」と。しかも、楽譜は2ページもあり、特にクラリネットでは運指の状態は本人には見えないし、指が追い付かない。(私はギターの独習はしていたので、楽譜は多少は読めるが、音楽性が皆無。)

此処は右手、此処は左手で押さえ、と指を引っ張られながらの流石の個人レッスン。キーに指を滑らす独特の奏法も教授されました。此処の教室では個人レッスンしかない。やっぱり独習ではダメだ!と今日も思い知らされました。またまた反省!