手作りだが、取っ手なんか本場ものそっくり、直径34cmΦ。 

 

重いが頑丈そう。やや小さい鍋蓋も蓋の補助具で使える。

ガラスの蓋は28cm、市販品は大抵この大きさまで。

 

前がスペイン土産のパエリア鍋、24cmΦ、価格は数百円だったと思う?

後ろの鍋は径や深さを考えれば、多分8~10人前なのでは?

 

 知人が突然パエリア鍋を持って来た、手作り。くれると言うが、断る理由も無いので、もらった。直径が約34cmΦ、どうもステンレスらしい。市販の、手持の蓋は28cmΦ。30cm以上の蓋は高価なので手作りの蓋補助具を薄いスギ材で作った。

この透明の蓋で仕上りの状態を見ながら、最後の1~2分を強火で底に”コゲ”を意識的につくる、残念ながら家庭用のガスバーナーなので底全体にコゲを作るのは困難だ。

一度は使ったもののようだが、有難く頂きこの正月明けに家族で楽しむことにした。が、残念ながら手持ちのサフランは尽きてしまったので、ターメリックで代用。スペインでは、以前街角の屋台でJaén産のサフランが15g/10€くらいで買えた。今も日本で買えば、多分1.0g/¥1000、異常に高価。当時、スペイン語の先生と大笑いをした事がある。確かに手摘みのオシベなので、短期間に人海戦術で採るしかない。

 また、スペイン=パエリアは間違い、これはバレンシア料理、しかもバレンシアではジャポニカ米を確かに水田で作っている。日本の商社が駐在員のために委託栽培もしてもらっている、と噂で聞いた事もある。また、ジャポニカ米は世界で美味しい、と評判、冷めても美味しい。カレー用以外は世界各地で売れる。日本米の種モミは持ち出し禁止だが、オーストラリアでは中古の農機具に付いて来たとか、カリフォルニアでは日本風な名前を付け世界各地で売っている、種モミの持ち出しがあったのは確かなようだ。

(昔、私はカレー用のインディカ米を求め、あちこち捜し回ったことがある。それが、日本米の大凶作で、安く大量に入ってきた。コメの嗜好は様々で以前は、キリンがインディカ米をテスト栽培しているとか、様々な噂を辿ったが、ついに入手できなかっただけに、インデイカ米が大量に入ってきた時は大喜びをした。)

当時、スペインではパエリア用のジャポニカ米(アロス・ボンバ)を多量に買うとパエリア鍋が付いて来て?いたらしい、私は貰ったことがないが。

 また、秋遅くに、女房がマドリッドのパエリアの有名店で”ガスパッチョ”共に食べた。止めて置けと言うのに無視された。ガスパッチョは日本のスイカと同じで夏の食べ物らしい。が、日本人用には秋遅くでも恭しく出してくれるらしい。これが良いのか悪いのか、まあ親切!と言う事にしておこう。

 さて、そのパエリア、私は失敗を何回も繰り返しながらも、独自に進化したと思っている。マギーブイヨンを使ったり、海鮮も多量に入れる。仕上げの”コゲ”の出来は未だ安定していないが、家族・知人には何とか食べて貰える。都会のパエリアの店に行くと、人数分?くらいのムール貝が大切そうに載って出る。が、地元でも生のムール貝が採れるらしい!最近まで知らなかったのだが、誰も食べなかっただけの事。いずこの産地でも安価で買える。私のパエリアの上部は、大量の殻付き海老とムール貝で豪華に埋まる。また、様々な味があるので、定番の味と言うものは無いらしい。

外国で暮らしていた時は、本業は大して出来なかったが、スペインで買った安価なサフランをふんだんに使い、”シェフXX”で名が通っていた。

 後記:

早速大きな鍋でパエリヤに挑戦。が、道具・具材等に難点が様々!

・家庭用のガスコンロでは、元々炎の範囲が狭いし、安全装置が作動し炎が小さくな  

 ってしまう。センサーと鍋底を離すか、屋外での炊事、もしくはプロ用のシンプル

 なガスコンロが必要かも。

・今回は、張り切って作ってはみたが、具のが多すぎた。また、新鮮なサフランを指

 定量使ったが、(米3カップにサフラン0.2g)香りがキツすぎ不評であった。

・初めての道具でコゲもまあまあ出来たが、やはりパリパリ感不足。

道具は貰いもの、具材は安価なものばかりであったが、やはり経験不足なのか。