今、外務省参与の北鮮訪問が話題となっています。これは特使だったのか、密使だったのか、とにかく北側から漏洩されてしまったようです。密使?が「会見は今後開く予定は全くありません。」と、のたまったのは当然で、土下座外交、謝罪外交は相手国には思うつぼです、ここぞとばかり攻めてきます。
木綿製品を売らんがため、インドで機織職人の手首を切ったり、人種対立を利用し、あらゆる悪さ、搾取を行い、また輸入超過を解消するため中国に対しアヘンを無理やり合法化してしまったあの”紳士の国イギリス”が謝罪外交を行なった事は記憶にありません。インドネシアを長年植民地化してきたオランダが謝罪外交をしたことを耳にしたことはありません。アフリカでのフランスもそうです。みな、宗主国として振舞っています。謝罪と外交を抱き合わせにした悲惨な日本外交は、国益には全く叶わないものです。外交は自国の権益を守るためのもので、土下座外交なぞ国益を損なうものです。
 かっては大国として近隣諸国を征服したり、隷属させた中国が謝罪外交をしたことがありますか。相手の弱みを探し、時には捏造し、「沖縄も私達のものだ。」と御用学者まで動員します。
でも、相手国の国旗を焼いたり、元首の人形を切腹させたり、殺したり、の行動に対し、日本人がそのような同じことはしてはいけません。国旗なぞいくらでも代わりがありますし、日本の元首なぞ毎年交代できるほど人材は豊富です。誇り高き日本人は決してそんな事はしないものです。また、国の援助も、本当は受ければ良いのに、ギリギリまで”恥の精神”で頑張るのが日本人の日本人たる由縁です。
私なぞも、年金生活には入ってはおりますが、未だ不労所得の年金は後ろめたく、地域のボランテイアに、若者の就労の邪魔をしないよう、密かに携わっています。
さて、外交費は特に秘密の部分が多く、領収書も何もあったものではありません。機密!と言われれば返す言葉もありません。時々新聞種に顔を出すくらいで、その実体はまず、表には出て来ません。
大使級の最後の任地は、中米か南米と決まっているらしく、当地で平和に任期を全うさせ、引退させるようです。その中米で最重要地点はやはり、パナマ運河でしょう。
かってはフランスのレセップスを先鋒とした運河掘削会社が破綻し、そこにアメリカが乗り込み、イギリスはニカラグア?の原住民保護の名目で進攻し、結局は旧コロンビアから無理やりパナマ共和国を独立させたアメリカが運河の開通を成し遂げます。ルートは各国、様々なルートを検討したらしく、メキシコ地峡、ニカラグア、等々様々なるルートがあったようです。
そのパナマ運河、三つある閘門(締め切った水門内の水面を調節する方式)でガツン閘門、ペドロミゲル閘門、ミラフローレス閘門、があります。隅田川-荒川にも小規模のものがあるようです。各、幅が34m長さが300mくらいのもので、各閘門に2ルートずつありますが大型船は通れません。太平洋戦争中の米艦は全てこの規格内に収まるように建艦されました。旧日本軍がこの閘門を潜水艦と艦載機”晴嵐”で攻撃し、アメリカ艦隊の通過を妨害しようとした事は有名です。現在もパナマックス、PANA-MAX、として艦船の、特に貨物船にその規格があります、4から5万トン程度と思われます。その船が、待機時間も含め、約24時間かけ80kmの運河を通過します。主な到着先はミシシッピー川の輸出基地で、かなり上流まで遡れます。農産物の輸出基地が多数あり、輸入国の日本としてもパナマ運河は生命線、です。
 
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さて、ミシシッピーの川岸にはかなり上流まで、
こんな穀物輸出用のリバーエレヴェーターが多数並び、
 
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パナマックス規格(パナマ運河規格)の船に穀物を積み込みます。
ミシシッピーの上流の支流は厳冬には凍結するものもあるらしく、課題を残します。
 
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 バージと呼ばれる、川を上下する、所謂”だるま船”も並びます。
こんなバージ船を15から20隻繋げて、一艘の押し舟で川を上下します。
 
 1999年をもってパナマからアメリカ軍は撤退し、パナマは運河を自国のものとしました。運河近辺にあった、アメリカ軍主催の中南米の仕官養成学校、ゲリラ戦訓練学校は某国に移転となりました。が、今パナマはアメリカ回帰を深め、どの国よりもドルが簡易に使用できるようです。そのパナマ運河の拡張、更にもう一本の閘門を設置、が国民投票で可決され、「Google Earth」で見ると50~60m幅の増設運河、閘門に各一本、計三本、の建設が始まっています。
その運河に対する日本の暗躍とは?まず、パナマ運河の増幅される水路は日本の銀行が元締めで、建設資金を募る。
ミシシッピー~カリブ海~パナマ運河~太平洋、この重要な日本の生命線を確保しつつ、2本目の運河を太平洋からカリブ海へ、エルサルバドルからホンジュラスへの陸路、特にかっては山越えの鉄道建設計画、これは実際にあったようですが、断念。
次は、陸路の道路建設、このルートを水路と対比し、「CANAL Seco(乾いた運河、陸路)」と呼びます。山の中に真新しい舗装路が突然出現します。
まずは港の整備、当然他国の港です。
太平洋側で計画・建設されているのが、エルサルバドルの LA Union(ラ・ウニオン)という港。
 
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かってはこんな埠頭と倉庫だけの港。港湾設備は何もありません。
荷下ろしは貨物船のクレーンを使うのでしょう。
ここに国際港建設に介入し、まず、初期投資で日本から、100億円を投資。
現在はどれほどの総額になっているかは私には分かりませんが。
 
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これが完成予定図。まだ建設中。
 
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建設中です。あの埠頭だけしかなかった港が国際港に変身中。
もう日本では談合・不正受注等で死に体の日本の建設会社も多数加わります。
 
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こんな大きなブロックを沈め、作業が進められます。
 
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   沈函工法?での工事の実際の様子。
 
 カリブ海側で目をつけられたのが、ホンジュラスにある Puerto Cortes港。
太平洋側にも”San Rorenzo”という港はあるのですが、ここもクレーンなどの港湾設備はまるで無く、LA Union港と同じで、桟橋のみです。が、何故かこの港の国際港への採用は見送られました。何しろ陸路が貧弱、山越え。また残念ながらニカラグアには最適な国際港用の海岸は元々無かったようです。
 
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ここは日本ではありません。ホンジュラスのカリブ海側の港、Puerto Cortesです。20年ぶりの自衛隊の練習艦隊のご到着です。
 
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 艦内からの港の俯瞰です。「かしま」、「あさぎり」等、三隻の練習艦が停泊のPuerto Cortes港で、日本の国旗の入った身分証明書、パスポートを見せると、上へ下への大歓迎で、お茶、お菓子付きのレクチュアーが始まります。何せ、大使が赴任するとまず、一等書記官と共にこの港を小舟で視察する、と言うくらいの重要港です。日本の援助の効果は絶大で、この港は中米最大の輸出港として、港湾クレーンを備えたコンテナ港としても稼働中です。また、LA Unionと Puerto Cortesを結ぶ陸路が、日本の建設会社?で建設中です。山の中の馬車くらいしか通らない所に立派な舗装道路が登場します。ここをトレーラーに積まれたコンテナが行き交います。
ここに港と港を結ぶ、太平洋からカリブ海のルート構想、Canal Seco(乾いた運河、陸路の運河)構想があります。当然ルートの途中にある町々には日本の援助で立派な病院が出来、様々な建物、設備が建てられます。
また、道路沿いのあちこちの町には、日本からの援助で「広域消防隊」と名前が残った救急車、「小田原消防署」と名前が書かれたままの消防車が走り回ります。このルートがパナマ運河に事件が起こった場合の日本の生命線、CANAL Seco,”陸路の運河”なのでしょうか。ただ、シベリア鉄道と同様、輸送力は決定的に不足のようです。
このあたりに外交費、機密費?が。閉鎖的な広報?には乗るようですが、国民がまず知らないまま援助が提供されます。また、三等書記官なぞのペイペイの外交官見習い程度の若者が、高級マンションの最上階に住んでいたりします。当然、”外地手当て”は無税扱いです?
 私が垣間見た事で、本当かどうかは未だ自信は無いのですが、これがささやかな秘密です。こんな事は世界中の各国で行なわれている事でしょう。建前は「見返りを必要としない援助」となっていますが、当事国としては「見返りが欲しいなら、そうと言えば良いのに!」と日本の意外な奥ゆかしさに戸惑いを隠しません。こんな所で遠慮は要りません。多分、日本の国連常任理事国入りの一国一票の票にも有効で、的確な「ヒモ付き援助」も多分に必要なようです。
 さて、尖閣をめぐり中国との開戦もささやかれています。が、あの暴走老人に煽られてはいけません。日本で一番大切なインフラは人材なのです。優秀な、勤勉な若者を一人も死なせてはなりませぬ。死ぬのは日本軍の伝統に従い「指揮官先頭」で、あの暴走老人を先頭に我々老人が征けば充分です。銃器、火器の使用方法も知らない若者、刃物さえも取り上げられようとしている若者、そんな若者を犬死させてはいけません。
ついでに、尖閣の巡視船には退職した老人を訓練して乗せれば宜しい、老齢の希望者をちょっとの給料で募集すれば宜しい。例えば私は、ちょっとのビールと、わずかな食料があれば充分です。若者にそんな不毛な任務をさせてはいけない。さあ、老齢のあなた!征こうではありませんか!