オーディオの楽しみは、手作りの装置で自己満足の音出しをすることに尽きます。
IC,LSIではあまり”手作り”の感触は味わえないため、必然的に”真空管、手配線”のアナログ、時代錯誤の装置となり、真空管なぞは傍熱管から直熱管、RCA・GEなどの米国管、Siemens,Telefunken,Mullardなどの欧州管を血眼で捜す事になります。コンデンサーなどは容量抜けのビンテージ物を掴まされる、間抜けな一団でもあります。が、余りにもそれらが高価となり、やむなくオーディオなぞには全く無関心と思われる国、チャイナ球、ロシア球に手を出し始めます。
それでも、”交換、手作り感”を味わいたくて、”オペアンプ”なる2回路ICにも手を出す事になります。
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たまにお世話になります、新潟のSP01ショップのプリアンプ、電源を狭いケースに無理に押し込めました。本体はチャイナ製ですが、ケースは日本製?です。すぐに品切れになるのが玉にキズなのですが、部品だけは世界の良品を使っているようです。一番高価なのはケースです、とは笑い話になってしまいます。真ん中あたりの8本足の部品二つがオペアンプです。生意気にもこれを「テキサスインストルーメンツ」製から「バーブラウン」製に交換しています。音の感想は聞かないで下さい、高級アンプなどにも「バーブラウン」製が使われている、との情報に踊らされているだけです?それにしても、配線のセンスは悪いし、半田付けも少しも上達しません。
 
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もう20年以上前にアキバで買ったキットのアンプです。半田は未だに「イモ付け」となってしまいます。
AKBやメード喫茶などでおじさんの聖地秋葉原をお願いですから汚さないで下さい。AKBや何やらの小娘のグループが出ると速攻でテレビのチャンネルは切り替えますので。
最初はGEの6L6GCが付いていたのですが、3結にするとジュークBOXのようなご機嫌な音になる、と聞き改造。GE製を4,5組買い込みました。KT66が互換らしい、と聞けば購入。ロシア球からチャイナ球まで買いあさりました。が、手作りの常、落とし穴もたくさん、特に名古屋のアメ横にある某ショップがひどかった。輸入した球をそのまま販売しているのか、B電圧900V超えの845の管体にイナズマ!が走る球(これは怖かった)、特性が違いすぎ調整不能の球、返品に行くと「買うほうが悪い」とばかりの高圧的態度、それ以後二度と店も覗きません。店ではチェックまるで無し?
その後も全く賢くはなっていませんが、ネットで皆様が情報、経験を惜しげもなく公開して下さいますのでKT88,EL34と進化はしています、有難うございます。
前段はECC82、ジーメンス製ですが、死蔵していても仕方がないので無造作に使っています。出力球はチャイナ球の今は亡き?CR検品のKT88。音の感想は聞かないで下さい、自己満足のオブラート(今や死語?)に包まれています。
国産球も意外といける、と感じたのが12BH7(松下)の、おまけで付いてきた2球でPPの小型アンプ。
次はTelefunkenの安い球を購入。が、いんちきの「転がし」と呼ばれる球だったらしい。それにもめげず、次は東芝の6GB8なぞを買おうかと思っています。タンゴの電源TRは6.3V2Ax2の電源回路がある、嬉しい事です。
 
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生意気にも、フルトベングラーのベートーベンが好きです。ステレオでモノラルを聞くと言うその意味が分かりませんが、そのお方が「好き」、ただNo6. Pastrale”田園”が好きと言われましたので好きになっただけの事です。
最初、大抵は「運命」やら「合唱」やらが好きとなるのですが、「その方」とは残念ながら「好きな女性」ではなく、「土屋嘉男」さん。「七人の侍」で、若い女房を盗賊に盗られ、盗賊退治に異常に執念を燃やす若い百姓。思い浮かびますか?津島恵子さんは残念ながら昨年お亡くなりになりましたが、若い妻役の島崎雪子さんは御存命のようです。本当にきれいで、妖艶な方でした。当の土屋さんも御存命で、1927年生まれですから、今年87歳。
大分以前、「徹子の部屋」での事です、医学生だった土屋さんは「鳥小屋を改造したような下宿」に住み、(なぜ医学生が役者の道に進むのかが私には理解できませんが)、ギターを奏でたり、音楽を聴いたりする中で、特に「田園」のシンプルなそのリズム、音に惹かれたようです。戦争中は愛知県にあった「中島飛行機」で学徒動員で働いたようで、これも特に親近感を持った理由です。この死に直面した事が後の進路にも影響を与えているのかも。
土屋さんはフラメンコギターにも堪能で、もう好きにならずには居られない!
こんな単純な理由で「私は”田園”が好き」なのです。
土屋さんが戦後聞いたという”田園”は多分フルトベングラーでは?と言うのが、私がフルトベングラーのファンになった理由、これも単純。今時演奏される”田園”と異なり、出だしはイライラするほどの超スロー、”擬似ステレオ”なる収録もあるようです。”ステレオの魔術師”として今でもカラヤンを毛嫌いする方が多々居られますが、私はどれも気にはなりません。ゆっくり、ゆったり、車の中でもCDならぬMP3でいろいろな”田園”を流して楽しんでいます。
 
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左はDVDやビデオを見る時使っている、3Dスピーカ、(テレビの3Dではありません)、横画面のままで失礼します。以前丸紅が輸入していたもので、中国製。輸入を止め、大分経ってから捜し求め、「在庫処分」で安く購入出来ました、ラッキー!
右は某国で購入した115V仕様のPC用アンプ付きスピーカ、「Altec」の文字があるとすぐに買ってしまいます。以前、DELLのPCを使っていた時も、「Altec」の小型スピーカ。友人は「JBL」マークの pcスピーカ、ほんとうにバカな人種です。いずれも中国製、現在はオーディオ用のJBLも中国製と聞きましたが。
ロサンゼルス郊外、「アナハイム」製のAltecが欲しい。で、安いフェライトマグネットの巨大なAltecを購入となりました。
 
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以前は三洋電機が輸入していた、ワーフデールのMelton2を大分前、購入しました。30cmの 2 wayで、当時は British Soundに憧れ、本当はGoodmansのスピーカが欲しかった!今では無理をすれば買えるが、もう置く場所がない!
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「この不安定で、非能率な」との思いがトランジスターの開発に向けられたようですが、かつての巨人IBMも真空管の調達を行なっていました。横河電機の知人も、「私の入社当時は制御機器の真空管交換が仕事でした」、と言っておりました。コンピュータも制御もこんな「不安定な非能率なデバイス」で行なっていたのですねえ。
国内では未だに「フロービスさん」、「バンテックさん」が豊富に真空管等の放出品の在庫を持ち、安価に販売して頂けるのは嬉しいことです。