こんにちは!COMAX JAPAN IT事業部です。

これまでAIエージェントやMCP、Azureの新機能について書いてきましたが、今回は少し毛色を変えて「資格」の話です。
実は2026年に入ってから、Azureの認定資格がかなり大きく作り変えられています。
「そろそろAzureの資格でも取ろうかな」と思っている方には結構ダイレクトに関わる話なので、今の状況を整理してみます。



何が起きているのか:長年の定番資格が続々廃止に
一番わかりやすい変化は、これまで定番だった資格が次々に廃止(リタイア)予定になっていることです。
AZ-204(Azure Developer Associate):2026年7月31日に廃止
AZ-500(Azure Security Engineer Associate):2026年8月31日に廃止
AI-102(Azure AI Engineer Associate):2026年6月30日に廃止
AZ-800/AZ-801:AZ-802(Windows Server Administrator Associate)に統合

長年「開発者ならまずAZ-204」「セキュリティならAZ-500」と言われてきた資格が、揃って区切りを迎えているのは、それだけ大きな方針転換だということですね。

廃止された資格は、どこに置き換わるのか
じゃあこれらの資格を目指していた人はどうすればいいのか。
それぞれ後継の資格が用意されています。

AZ-204 → AI-200(Azure AI Cloud Developer Associate)
Azure上でのAIソリューションの設計・構築・実装を検証する資格です。バックエンドサービスやスケーラブルなアーキテクチャ、開発ライフサイクル全体が範囲になっています。

AZ-500 → SC-500(Cloud and AI Security Engineer Associate)
クラウドやAIを使うシステム・データの保護がテーマ。
利用者の認証やアクセス権限管理に加えて、AIが使うデータや実行環境の保護まで範囲が広がっています。

AI-102 → AI-103(Azure AI App and Agent Developer Associate)

名前の通り、AIアプリだけでなく「AIエージェント」の開発も見据えた内容に刷新されています。

AI-900 → AI-901

資格自体はそのまま存続していますが、2026年3月に試験内容が刷新されました。

ここで面白いのが、AI-200のような資格が「AIだけ」を問う試験ではないという点です。

むしろ、これまでAzure開発者に必要とされてきたクラウド実装スキルを、AI前提の時代に合わせて組み替えた試験、と捉えるのが実態に近いようです。


どれくらいのペースで変わっているのか
正直、かなりのハイペースです。
2026年2月以降だけで、17もの新資格・試験が追加されています(ベータ版含む)。
対象領域もAI・データ・セキュリティ・開発・ビジネスアプリケーションと全方位に及んでいて、これまでのように「一度取ったら長く通用する」感覚では追いつきにくくなってきている印象です。

新しい資格に共通して問われているのは、「AIをシステムに組み込んだときに何が起きるか」という視点だそうです。
エージェントが外部ツールを呼び出す仕組み(まさに前回までのMCPの話ですね)や、モデルにデータを渡す際のリスク、社内データの取り扱いといったテーマが、資格試験の中でも重要な位置を占めるようになってきています。

じゃあ、これからAzureを学ぶならどうする?
いくつかポイントを整理すると、こんな感じになりそうです。

これから開発者系を目指すなら:AZ-204ではなく、後継のAI-200から学び始めるのが素直な選択肢です。

セキュリティ系を目指すなら:AZ-500ではなくSC-500を軸に検討したいところです。
AIワークロードのセキュリティまで範囲が広がっているので、これからの実務によりフィットしそうです。

土台となる基礎知識:クラウド全般の基礎を固めたいなら、まずはAZ-104(Azure Administrator Associate)のような入門〜中級の資格から始めるのも現実的です。

あわせて、実務ベースで評価される新しいタイプの資格「Applied Skills」も急速に拡大しているそうです。
座学の試験だけでなく、実際の操作スキルを示す形の資格も増えてきている、ということですね。

資格の中身そのものが「今の実務」に近づいてきた
今回の再編は、「Azureの資格がなくなる」という話ではなく、クラウド・AI・セキュリティの実務スキルを、今の仕事内容に合わせて設計し直している動き、と捉えるのが正確なようです。
これまで紹介してきたAIエージェントやMCP、Foundryの話が、そのまま資格試験の中身にも反映されてきている、という見方もできそうです。
資格のシラバス更新もかなり頻繁なので、古い参考書や記事の情報を鵜呑みにせず、学習を始める前に最新の状況を確認することが大事になりそうです。
Azure資格の取得を検討している方がいれば、まずはこの再編の全体像を共有するところから始めてみるのも良いかもしれません。

ではまた
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