こんにちは、COMAX JAPAN IT事業部です。

突然ですが、韓国のIT事情が気になったことはありますか?
隣国でありながら、デジタル化のスピードや進め方において、日本とは異なるアプローチをとってきた韓国。

実は、その韓国で進んできたITトレンドの波が、今まさに日本にも押し寄せてきています。

今回はその中でも
「マイグレーション(システム移行)」をキーワードに、韓国と日本のIT動向を比較しながらお届けします。



## 1. 韓国はなぜITの変化が速いのか?

韓国がデジタル化を速いスピードで進めてきた背景には、大きく3つの要因があります。

一つ目は「新技術への抵抗感の低さ」です。

韓国では年齢を問わず、新しい製品や技術に乗り換える人の割合が高く、これが社会全体のデジタル化を後押ししてきました。

二つ目は「政府の明確な国家戦略」です。

2020年以降、韓国政府は「デジタルニューディール」という国家プロジェクトを推進し、AI・ビッグデータ・クラウド活用を通じた経済活性化に注力してきました。

特に中小企業向けの補助金制度や、スマートファクトリー支援など、現場重視の施策が充実しています。

三つ目は「民間企業のスピーディーな適応力」です。

組織がコンパクトな分、意思決定が速く、あるIT企業では現場の営業マネージャーが主導して、半年以内にAI提案ツールの導入を完了させた事例もあるほどです。

## 2. 韓国のクラウドマイグレーション市場は急拡大中

韓国のクラウドマイグレーション(システムをクラウドへ移行すること)市場は、ここ数年で急速に拡大しています。

背景にあるのは、柔軟でスケーラブルなITインフラへのニーズの高まりと、コスト削減を目的としたクラウドシフトの潮流です。

特に注目されるのが、大企業だけでなく中小企業においても移行の動きが加速している点です。

従来は高額な初期投資がネックでしたが、クラウドサービスの普及によって初期コストを抑えながらDXを進められる環境が整ってきました。

## 3. 日本にも「マイグレーションの波」が来ている

この流れは、海を越えて日本にも確実に届いています。

経済産業省がかつて警鐘を鳴らした「2025年の崖」問題をご存じでしょうか。

レガシーシステム(老朽化した既存システム)の刷新が進まない場合、2025年以降に最大で年間12兆円もの経済損失が生じる可能性があると試算されたものです。

この「崖」の時期がすでに過ぎた今、多くの日本企業がまさにシステム移行の真っ只中にいます。

実際、2026年の調査では、日本企業のDX推進において「DXの進捗がまったくなかった」企業はついにゼロになったと報告されています。

ただし、「大幅な進捗があった」企業はまだ約1割にとどまっており、今後は「やっている」から「成果を出す」フェーズへの移行が課題となっています。

## 4. 韓国と日本、何が違うのか?

韓国と日本のマイグレーション・DXの進み方を比較すると、いくつかの違いが見えてきます。

韓国は「政府主導でスピード重視」、日本は「現場積み上げで慎重」という傾向があります。

韓国では「国が後押ししているのだから、まず動こう」という現場の空気感があるのに対し、日本では「確実に、リスクを最小化しながら」という文化が根強くあります。

どちらが優れているというわけではありませんが、日本の場合「慎重すぎてなかなか動けない」という状態に陥りやすい面もあります。

韓国の事例から学べるのは、「完璧を目指すよりも、まず動いて改善していく」というアジャイルな姿勢かもしれません。

## 5. IT事業部からのメッセージ

マイグレーションは、単なる「システムの引っ越し」ではありません。

業務プロセスの見直しや、組織文化の変革にもつながる、大きなチャンスでもあります。

韓国の動きを見ていると、「変化のスピードに乗ること」の重要性を改めて感じます。

夏の暑い季節も、ITエンジニアたちはシステム移行の現場で汗をかきながら、企業のデジタル変革を支えています。

日本企業のマイグレーションを取り巻く環境は、確実に変わりつつあります。

ではまた—
( ^^) _旦~~

※本記事は2026年7月時点の公開情報をもとに作成しています。