こんにちは!COMAX JAPAN IT事業部です。
これまでAIエージェント、MCP、Azure×MCPと3本立てで書いてきましたが、実はこの数ヶ月、Azure側でもAIエージェント関連の新機能がものすごい勢いでリリースされています。
今回はその「新機能ラッシュ」の中身を紹介します。
キーワードは「Microsoft Foundry」。
ここがAzureにおけるAIエージェント開発の司令塔になりつつあります。

Microsoft Foundryって何?
一言でいうと、AIエージェントを「作る・動かす・管理する・業務データにつなぐ」ための一式が揃ったAzureのプラットフォームです。
これまでバラバラに存在していたAI関連サービスが、Foundryという傘の下に集約されてきているイメージ。
11,000以上のモデルカタログを備えていて、用途やコストに応じて最適なモデルを自動で振り分ける「Model Router」という機能もあります。
Foundry Agent Service:エージェント運用の要
中でも注目なのが「Foundry Agent Service」。
2026年3月に正式リリースされました。
これを使うと、配管づくりに相当する面倒な部分(インフラ構築や運用)をあまり気にせず、複数のAIエージェントが連携して動く「マルチエージェント・ワークフロー」を組めます。
しかも、1,400以上のMCP対応ツールに接続できるんです。
前回・前々回で紹介したMCPが、ここでガッツリつながってくるわけですね。
「エージェントに何をさせるか」を考えたときに、もうすでに用意されているツール群から選べる、というのは実務的にかなり大きいポイントだと思います。
さらに、エージェントに「記憶」を持たせる機能(Memory in Foundry Agent Service)も追加されていて、手続き的な記憶・ユーザーごとの記憶・セッション単位の記憶を使い分けられるようになっています。
一問一答で終わらず、過去のやり取りを踏まえて動けるエージェント、というのが現実的になってきました。
Foundry IQ:社内の知識をエージェントに“食べさせる”
もう一つの主役が「Foundry IQ」。
2026年6月に正式リリースしました。
これは、AIエージェントに社内のナレッジ(SharePointの資料やFabricのデータなど)を根拠として持たせるための仕組みです。
特徴的なのが「Agentic Retrieval」という機能で、複雑な質問を複数の小さな質問に自動で分解し、関連する情報を並行して検索、それを統合して答えを返してくれます。
「なんとなく聞いてもちゃんと調べて答えてくれる」感じに近づいてきている、というイメージですね。
Foundry IQ・Fabric IQ・Work IQ・Web IQ ―― 「IQファミリー」の4層構造
実はこのFoundry IQ、単独ではなく「Microsoft IQ」という4層構造の一部として位置づけられています。
―Foundry IQ:社内ドキュメントなどのナレッジ検索
―Fabric IQ:業務データを構造化して扱うレイヤー
― Work IQ:仕事の文脈(誰が何をしているか)を扱うレイヤー
― Web IQ:外部Web向けの新しい基盤
エージェントが「計画を立てる係」「要約する係」のように役割分担しながら、これら4層に自然言語で問い合わせて情報を集める、という設計が想定されています。
ちょっと壮大な話に聞こえますが、要するに「エージェントが会社のいろんな情報源に、それぞれ適したやり方でアクセスできるように整理されてきた」ということですね。
ガバナンスも忘れずに:Agent 365
ここまで便利な話が続きましたが、もちろん「野放しにする」わけにはいきません。
これだけ多くのエージェントが動くようになると、それらを統制するレイヤーも必要になります。
そこで登場するのが「Agent 365」。
エージェントの識別(このエージェントは誰?)、観測性(何をしている?)、評価(ちゃんと機能している?)を管理するコントロールプレーンとして位置づけられています。
前回・前々回でお伝えした「承認フロー」「監査ログ」といった運用設計の話が、Azureの中でもきちんと製品として用意されつつある、ということですね。
ちょっと先の未来:Microsoft Scout
おまけ話として、Build 2026では「Microsoft Scout」というパーソナルエージェントも発表されました。
Teamsやメールなど、普段使っているツールの中で、会議準備やスケジュール調整のようなタスクを能動的にこなしてくれる存在だそうです。
現時点では一部の企業向け限定提供とのことですが、こういうものが当たり前になる未来もそう遠くないのかもしれません。
まとめ:作る・つなぐ・管理する、が一続きになってきた
Foundry Agent Service、Foundry IQ、Agent 365……名前だけ見るとややこしいですが、要するに「AIエージェントを作る」「社内データにつなぐ」「安全に管理する」という一連の流れが、Azureの中で一気通貫にできるようになってきた、ということです。
以前は「作ってはみたけど、本番運用まで持っていけない」という壁がよくあったんですが、その壁がだいぶ低くなってきている印象です。
ではまた
(*´▽`*)
↓関連記事もどうぞ♪
COMAX JAPAN IT事業部
↓ホームページはコチラ↓



