「寝ても直ぐに目が覚める」
50代男性のお客様。「鼻が詰まっているのか呼吸が苦しくなって起きてしまう」。
一時的な緊張感(ストレス)や考え事したりして、また環境(気温など)、日常の影響(騒音)による不眠は病気では有りません。また発熱・痛み・咳・鼻詰まりなどで眠れない時は症状の原因を緩和させます。
鼻詰まりの主な原因は「肺熱」「水飲」「腎陰虚」「肝鬱気渧」などです。
「肺熱」=副鼻腔炎、「水飲」=浮腫み、「腎陰虚」=加齢や過労で熱が体内にこもり、それを冷ます潤いが不足する→虚熱、「肝鬱気渧」=長期に渡って緊張感(ストレス)が継続し気(エネルギー)が停滞。
更に、水分の摂り過ぎによる体温の低下で気血が停滞し瘀血体質になる場合も鼻詰まりの原因になります。
「肺・大腸・鼻」はそれぞれが深く関係しております。
鼻詰まり・副鼻腔炎が継続すると肺・大腸に影響が出ます。漢方薬では「葛根湯加川芎辛夷(身体を温め血流を促し肺の熱を冷ます)」「小青竜湯(腎気を補い余分な水を排出する)」「荊芥連翹湯(虚熱を冷まし気を補う)」などが処方されます。
私が施術するなら肺瑜を中心に漢方アロマ(生薬)を入れ込みカッサマッサージをして肺熱を排出し、お腹(特に左下腹部)の流れを補い身体にこもった熱を二便(大便・小便)で排出させます。
体内の余分なモノは汗、鼻水、咳などより二便をお勧めします。
気血が不足している方には、先ず「十全大補湯」で補気をして暴飲暴食を避けて、勿論サプリなどに頼らず消化の良い飲食を心掛けてください。時計周りでのお腹のマッサージはお勧めです。
不調になると必ず「栄養素」「薬」とプラスを考えますが、敢えて余計なモノを体内に摂取せず、身体を温めて気血の循環を促し余分なモノを排出させてください。