人生初めての家庭以外の居場所。
なんていうと格好いいのですが
入園一年目は
ほぼ毎日、なにかしらの理由で泣いていました。
入園式の日、早々に同じグラスの子の足を踏んだとか踏まないとかの争いから園児全体&保護者の目の前でつかみ合いのケンカをするなど
決して幸先の良いものではありませんでした。
近所の同級生と違うクラスになり、
全く知らない子どもの集団に放り込まれたのは
私にとっては不安と恐怖でしかありませんでした。
一番怖かったのは
他のこどもが私に対して突然怒ってくること。
今思えば
それは私の行動や反応が適切ではない場合が多かったのですが、当時はなぜみんなが怒っているのかが皆目分かりませんでした。
入園式の足を踏んだことも
私自身は人の足を踏んだ自覚がなく、分からないのです。
粘土で作ったお花をくれても目の前で潰したりm(_ _)m
『先生~まりちゃんはわたしがあげたお花潰したぁヽ(`Д´#)ノ』といいあげられるのです。
私としてはちょうだいとも言ってないし、欲しくないし、というリクツがある…。
なぜひとが怒るのか?その後きっと先生にも注意されたのだと思うけど、当時は全く理解できず、先生の言ってる意味も分からず、いつも一緒に遊んでいたお友達も別のクラスで会えず、
他のこどもはいつ怒り出すか分からないという恐怖でとても居心地が悪い場所でした。
年長クラスになると泣くことは減りました。
『なんとなく』人がくれたものは取りあえず受け取ることや足を踏まないようにずっと足を見ていたらいいこと(?!)踏まないように近づかないことを毎日の繰り返しで覚えたようです。
家庭の中では少々不器用で紐が結べなかったり、不注意で衣服の前後ろ、裏表を反対に着ることが多かったり、食事が進まない、好き嫌いが多いことがあったとしても母親に「どんくさい」と叱られるだけでしたが、幼稚園デビューを機に同年齢の子ども同士のやり取りにも不器用さを発揮していくことになりました。
私は歩き始めが10か月ぐらい
言葉の獲得も比較的早かった(でも独り言は多かったようです。)
読み書き、簡単な計算も5歳頃にはできていたため、
暮らしづらさや人との関わりづらさは見過ごされ続けるのです。
そしてそれが多くの人とはちょっと違うという自覚も全くないまま成長していきます。