これが映画になれば | コマオオフィシャルブログ

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結論から言えば好きにしなさいと言うことになる。

私の斜め後ろに座るO係長は、人が良い。
この部署に来て2年目だが、昨年度よりも仕事が増えてすでにお手上げ状態である。

今日も朝早くから端末を叩き、事務処理に追われていた。
そんなO係長の机上は、まるでそこだけ地震に見舞われたような書類の崩れっぷりである。
どこに大切な書類があるのか、それは本人にも我々にもわからない。

30年ほど昔、書くと切なくなる響きだが、30年ほど昔に観た映画がある。
少年パズーが少女シータを保護し、家宝にまつわる旅に出かけ、悪党ムスカをやっつける冒険とロマンが詰まった映画である。

この映画はとても良く出来ていて、当時小学生だった私も感動し、彼らの次回作も是非観てみたいものだ、と思った。

私は少年パズーに共感する。
悪党ムスカと軍に捕まり、解放される際、健気な少女シータは少年パズーにお別れを言う。
少年パズーは何も出来ず、とぼとぼと自宅に戻るが途中でこけてしまい、悪党ムスカから頂いた金貨を落としてしまう。

金貨を拾い、投げ捨てることのできない少年パズー。
私もきっとそうしただろう。
金貨はポッケにしまった。

あのシーンは今でも私の心を揺さぶる。
強くならねば、と現状の無力や大人への憧れを抱くシーンであった。

そして、もう一つ思い出のシーンがある。
少年パズーと少女シータはマ=ドーラの助けもあって無事合流した。
そのまま海賊ドーラ一家の門を叩き、飛行船に乗り込む。

そこで、少年パズーと少女シータは仕事を与えられる。
少年パズーは電気グループみたいなヤツの部下になり、少女シータは厨房を切り盛りすることになった。

少女シータが厨房に入るとその中は荒れ放題でとにかく不潔である。
そんな状況にも少女シータは怯まず、それどころか腕を捲ってやる気を出し、食器等の片付けから取り掛かった。

O係長の机上を見ると、あのシーンが蘇る。
明日が経理の本締めである。
私はすでに経理関連の決裁をおえているので、O係長の仕事を片付けようと思う。

私は少女シータになれるのか。
それよりも、ご褒美にホルモンは奢ってもらえるのか。
できることは全てやるつもりだ。