車のないコマオほど、行動範囲の狭い生き物はいない。
午前中の外出は燃えるゴミを放り出してきただけだ。
太陽がギラギラしていたのをよく覚えている。
ゴミ捨てを終えたコマオは郵便受けを覗いた。
そこには会報と学友Tるさんからの暑中見舞いが届いていた。
コマオは毎年、Tるさんからの暑中見舞いではっとする。
当然、今年も誰にも暑中見舞いを書いていない。
やはり、大人のマナーとして挨拶の便りは大事だ。
学友たちはいつもコマオに大切なことを教えてくれる。
コマオは槙原敬之の『夏は憶えている』を聴いた。
車検と気温がコマオを寝床に閉じ込める。
午後はたまたまテレビでやっていたドイツ語を勉強した。
『どこに住んでるの?』という内容だったが、ドイツ語は忘れてしまった。
あとは何をして時間が減ったのかすら、忘れてしまった。
18時に車検が終わるので、ディーラーまで徒歩で行く。
K下に代金を支払い、郵便局で会費と研修費を振り込んだ。
嫁からメールが届く。
今日の健診で、あやこは3000gを突破した。
まだ出てくる気配はない。
コマオは食材を購入して寝床に戻り、槙原敬之の『Wow』を聴いた。