午前4時、起床したコマオと相方は、朝ご飯もそこそこに寝床を飛び出した。
神戸市内のY家に立ち寄り、まだ着替えていなかったYさんを急かし、神戸空港へと向かう。
午前7時半、早朝の便で相方とYさんは南の島へと旅立った。
独身最後、女同士の2泊3日沖縄旅行である。
迂闊にも送ろうかと名乗り出たコマオは本当に午前4時に起きて神戸空港へ2人を送迎した。
コマオも3連休を頂いている。
この3連休、コマオの妄想では独身最後、男一人の2泊3日北海道旅行になる予定であった。
相方は南の島へコマオは北の大地へと、コマオは入籍前に遠い遠い物理的な距離を得てみたかった。
しかし、今は秋の試験に向けて勉強に励めと言われ、コマオの妄想が実現することはなかった。
「年末までの物事が全て上手く片付いたら宮古島へ行こう」
コマオは新たな妄想を膨らませる。
神戸空港からの帰り道、RADWIMPSの『アルトコロニーの定理』を聴きながらコマオは考える。
この3日間をどのように過ごすべきか。
予定はある。
今日は17時から職場の小粋な仲間たちとのフットサル、明日は18時から大阪梅田で学友との食事会が用意されている。
明後日は夜の便で帰宅する相方とYさんを迎えに行かねばならない。
送迎とは送れば迎えにも行くよと言う意味があることをコマオは忘れない。
一見するとコマオは休日を上手く活用しているが、起床から夕方までは空っぽであった。
『アルトコロニーの定理』を聴き終えたコマオはMichael Jacksonに切り替え、洗濯機を回し、机上でテキストを開く。