コマオの旧学友にM山と言う男がある。
この男、真偽は不明だが、多忙を理由に大概の待ち合わせに遅れてくる。
最近では時間に関わらず、時代にも遅れているようだ。
さらにはY田と言う男がある。
この男、いいかげんである。
学生の頃から感情なく喜怒哀楽を表現していた。
一回生の頃、学祭で急に舞台へ上がり、『ギザギザハートの子守歌』を歌ったY田を覚えている。
さらにさらに、Sくんと言う男がある。
この男、常に2列目を保っている。
我が我がの世の中で、状況を冷静に見つめている。
少し上から目線を気取っているのかもしれない。
彼らとシンタロウ、偽マイケル・フェルプスにコマオが加わり、一昨夜、大阪梅田に集まった。
Sくんは二次会から参加した。
彼が現れるまで、Sくんの元職場がどこなのかで盛り上がる。
フェルプスがセコムと口走ったため、コマオらは他に思い当たる節がなかった。
もちろんセコムではない。
M山も当然のように遅れて現れ、案の定、多忙な近況を誰が聞くわけでもないのに話し始めた。
彼については以上。
Y田はといえば、もちろんM山の話を聞かず、最初から最後までご飯を食べ続けた。
おそらく誰の話も聞いちゃいない。
昔から喰いっぷりに定評がある。
フェルプスは口を閉じることなく喋り続けた。
文字数にしてみるとえらい数だろう。
彼はますます男たちの心を掴んでいた。
シンタロウは未だに傷を癒さずにいた。
癒やすどころか引きずっているようだ。
日曜日には野球があるのが切ない。
てんでバラバラな男同士の集いだが、コマオは楽しかったという。