昨日、コマオと相方はお休みを頂いていた。
ポートアイランドや神戸空港辺りをドライブし、三宮の隠れ家でランチを済ませた。
そのまま相方のお買い物にお付き合いさせて頂き、神戸そごうに立ち寄る。
相方はお友だちの誕生日プレゼントを選ぶのに必死である。
シビラというブランドの小物を求め、あれこれ奔走するうちにコマオは館内アナウンスに耳を疑った。
『本日、新館四階、特設ガチャピンコーナーにおきまして…』
しかも、本物のガチャピンが来店しているらしい。
コマオは一人盛り上がる。
そして、お目当ての品が見つからず、若干落ち気味な相方を促してロフトへまわる。
ガチャピンコーナーにはガチャピングッズが様々並んでいた。
どれも雑貨屋さんで見たことありそうな品だが、新たな発掘を期待してグルグル見てまわる。
そこにスッと立てられた札を見て、コマオは愕然とした。
ガチャピングッズで税込み2000円以上をお買い求めになると本物のガチャピンと一緒に写真を撮れるとの事。
「…あり得ねぇ」
コマオは呟いた。
時間的に16時と17時半が残りの撮影会となっており、16時の様子を確認する。
本物のガチャピンに興奮するが、かなり多くの野次馬に囲まれながらの撮影会には抵抗がある。
しかし、こんなチャンスは二度とない。
悩んだ挙げ句、コマオらは神戸大丸に誕生日プレゼントを探しに行く。
大丸にもお目当ての品が見つからず、いよいよ肩を落とす相方に、ガチャピンと写真を撮ろうよとコマオは決心を告げた。
とりあえず2000円以上のガチャピングッズを購入し、その権利を得たコマオらはドキドキしながら時を過ごした。
17時半、本物のガチャピンが再登場する。
「最高の笑顔をしてねぇ。はい、バター」
みたいなギャグを言いながら、本物のガチャピンは業務的に写真を撮っていった。
遂に順番がまわってきたコマオらは本物のガチャピンと大勢の野次馬に緊張する。
撮影は一瞬で笑顔もぎこちない中、コマオらと本物のガチャピンは別れ際に堅い握手を交わす。
「毛ぇめっちゃふわふわやった」
コマオは車内で感想を述べた。
「この写真、披露宴とかで使ったんねん」
コマオは今年の初決心をした。
そして、帰りに神戸阪急により誕生日プレゼントを購入し、無事帰宅した。