地方病院に今月いっぱいぐらいで戻るように
言われている事を
母に話しました。
すると、
「あの病院はダメ。点滴が終わった
のにほっといて、
あんなに血液を流しちゃったんだから。」
「え?そうなの?そんなにたくさん
流れてなかったよ。」
私が見た時はそれ程でもなかったのですよね。
「2、3日後に洗濯物を渡してきたの
ですよ。
片腕が血液でびっしょりの寝間着と、
血だまりになったようなバスタオル」
「そうだったんだ。ヘパリンも点滴
してたから、
余計に逆流したんだね。
看護師さん達、あの時言って
くれたら、良かったのに。
医療ミスだと思って隠したのかな?
先生も知らなかったはずだよ」
「そうでしょうよ。その後だよ、急に、
ハアハアしだしたのは。
体内の血液が足りなくなって、
苦しくなったのでしょうよ。」
「え? 流血どんだけ~
あの時知ってたら、
私も弟も血をあげたのに。
(実際はチェック項目等があり、
すぐにはあげられない?)」
「もうちょっと、しっかりするまで
がんセンターに
おいてもらえないかしらねえ」
私達は、ここの病院に転院する前は、
地方病院で看取るつもりでいたのですよね。
でも、転院して来ると、ほぼ完治するという
診断でした。当初は、半信半疑でしたが、
もうこの時点では、障害が残る事は、
承知していても、病気は治ると
すっかり信じ込んでいました。
ですから、あの病院に戻って、
また似たような事故が起きたら、
恐ろしいと思ったのです。
結局は、もう地方病院に戻る事もなく、
あと1か月ちょっとで、父はいなくなって
しまうのですが![]()