携帯が今の様に
普及していなかった
時代です。
何も知らず
夕方6時過ぎ
家に帰に帰ると
いつもなら
食卓に家族が揃っている
風景が…
誰もいません。
書き置きもない
暗い家の中で
胸騒ぎを覚えながら
何でもないと
思い込もうとしていた
その時
家の電話が
鳴りました。
電話の声は
父か母か
記憶が
はっきりしません。
ただ、
祖父が
病院で亡くなったこと
祖父を
身支度して貰って
連れて帰ると言う事を
茫然と聞いていた事だけ
覚えています。
私は
取り乱して
泣いていたかもしれないし
涙が一粒も出ない程
言葉も出ない状態
だったかも知れません…
それから
覚えているのは
祖父が
本堂の執中に
寝かされていた事
夢で見たより
おじいちゃんの顔
血色が良いなあ
などと
ぼんやり思っていた事…
そして
火葬までの
寝ずの番に
父の妹である
叔母と
祖父の夢について
話した事…。
実は、
私が見たより
早い時間に
叔母も
祖父の夢を見たと
言うのです。
真夜中
大きな声で
叔母の名を呼ばれ
ハッと
部屋を見渡すと
大変怖い顔で
こちらを睨みながら
仁王立ちしている
祖父がいたのだそうです。
後で聞いた話では
色々事情があった時期で
祖父の表情の理由も
なるほどと思えたりして…。
とにかく、
夢については
不思議な偶然を感じ、
『あれ…?おじいちゃん
もしかして…?』
なんて思っていたら
その後、
祖父と仲の良い
檀家のおばあちゃんが
お参りに来てくれた時
亡くなった日に
祖父が夢に出て
挨拶に来てくれた
というハナシを
聞きました。
それがまた
叔母の見た時間帯とも
ズレていて
私の知る限り
檀家のおばあちゃん
↓
叔母
↓
私
の順で
祖父が夢に
出て来た事になります(笑)
当時の私が、
ひゃ~、おじいちゃん
すげー!!!
…等と
思ってしまっても
仕方なしと
申せましょう…
まあ、
偶然ちゃあ
偶然です(笑)
私は基本
零感なので、
そういうものの
判断は出来ませんし。
ただ、
死んだら
魂は何処に向かうのか?
と真剣に
尋ねられたとき、
私自身
そんな経験から
よく判らないけど
“死んだらオワリ"
じゃないみたいよ…
てなくらいの事は、
お話させて
戴いております。
目に見えない世界に
捕われるのは
凄く危険です
ただ、
目に見えるものだけが
世界のすべてではない
…
それを忘れては
いけない気がします。
大丈夫大丈夫と
私に微笑みながら
旅立っていった祖父の姿は
強烈に
脳裏に刻まれています。
晩年は脳梗塞を患い
言いたい事もうまく
回りに伝えることが
出来なかった祖父
幼少から辛酸を舐め
最後まで
波瀾万丈の
人生を生きた人でした。
その人生が無ければ
私の今はありえない。
あの夢が
祖父からの伝言だったとして
魂になってまでも
まだ学生だった孫娘に
何かを伝えてくれようと
したのなら…
魂の行方というものを
想うとき、
私は
この命を貰ってきた
"有り難さ"を
考えずにはいられません。