魂の行方2 |  とある尼さんの誰にも言わないお話
私が大学に入学した年
祖父が亡くなりました。






2人しかいない内孫の
一番目だった私は

日中父母が
共働きしている間
祖父母に
可愛がられて
育ちました

幼い頃
祖父は
いつも
側にいてくれました

私も
よく祖父について
あるいたものです。





亡くなった当日の事は

今でも忘れられません。



大学に入学したての
4月の末の土曜日


脳梗塞をおこしていた
祖父は
入院先で
小康状態が続いていました。


その日私は

法事前の掃除手伝いを
頼まれ
眠い目を擦り擦り
朝の5時半起きで
父と参道の落ち葉掃きを
しておりました。


その時
私は父に
『朝方変な夢見たよ
おじいちゃんの夢』
と話しました。






-その夢は

真っ白な部屋から
始まります-



真っ白な着物を着て
お棺の中に
血の気のない
真っ白な顔をして
寝ていたのは
祖父でした

私が
動揺して
『おじいちゃん死んじゃった!』
と泣き叫ぶと


場面が一転


部屋は
黄金に輝き

『大丈夫だ…大丈夫…』
と頭上から
祖父の声が
聞こえてきました

私は
反射的に
声のするほうへ
顔を上げました


するとそこには

先程と打って変わり
紫衣を着け
満面の笑みを浮かべた
光輝く
祖父がいました


『おじいちゃん!!』
また泣きながら
私が叫ぶと

祖父は
『大丈夫…大丈夫だ…』
と言いながら
笑みを浮かべたまま
天空へ
上って行ったのです



私は
泣きながら
目を覚ましました-





朝、
庭掃きをしながら
私は特に考えもせず
側にいる父に
そんな夢の話を
したのです。




そしてその日は
大学の新歓フェスの
準備会でもあり、
昼前
私は家を出ました。






そして
その夕方
祖父は
亡くなりました。