日本にある数少ない本格的なモスクです。
数年前の冬に訪れたことがあるんだけど、埋もれていたパンフレットが出てきたので書いてみます。
小田急線の代々木上原駅の近くにあります。入場は無料だけど、元来宗教施設は入場に金をとりません。観光地化すると、維持・管理のために徴収するのだろうと思う。
ただし、寄進は歓迎です。
ここでは、パンフレットが置いてあって、それと引き換えに幾らか置いていくのが礼儀とされているようです。で、僕もそうしました。
パンフレットにはアラビア文字の解説がなされています。たいていの人はモスク内に掲げられているあれがアラビア文字であることすらにも気づかないで、単なる装飾として見ているだけのようです。もっとも、向こうの人も漢字に対して同じような印象を持つというから、それはお相子といったところでしょう。
確かに、我々には模様としか見えないけど、アラビア文字には書道があって、字体と書体があります。
これが、テロリストが自爆するときに叫ぶので我々にとって誰でも知るところとなった言葉「神は偉大なり」なんでしょう。
アッラーフ・アクバル(アラビア語:Allāhu akbar(ʾallāhu ʾakbar)、英語:Allah akbar)と呼ぶようです。
と言われても、文字の対応すらわからない。
青いタイルとともに、ステンドグラスに感銘を受ける人が多いけど、モスクには元来、ステンドグラスは存在しません。それはキリスト教的なものだからです。では、なぜこのモスクにステンドグラスがあるかと言うと、オスマントルコが東ローマ帝国を滅ぼしたとき、残された教会をモスクに改修する際に、ステンドグラスはそのまま残したためで、それ以降に建築されたモスクにはステンドグラスが付随するようになったのです。
で、比較的新しいトルコ系のモスクにはステンドグラスが設置されるようになったわけです。イスタンブールにある有名なブルーモスク(これは通称で、正式名は「スルタンアフメト・モスク」)と呼ばれるモスクには多くのステンドグラスが配置されていて、その圧倒的な規模と共に圧巻です。東京ジャーミィはトルコの支援で建築されています。それ以外のモスクには、明かり取りの窓はあっても、基本的にステンドグラスはありません。
もっとも、イランにあるローズモスクなどは原色系のステンドグラスが壁に埋め込まれていて、じゃあこれはどういうことなんだと問われると、浅学にしてわからない、と答えるしかないんですが。
それにしても、ここのステンドグラスは日本的な色遣いが感じられて、親和感があります。
いずれにしても、モスク内のステンドグラスは唐草模様であって、具象画ではないです。これはもちろん、イスラム教では偶像崇拝が禁止されているためです。
一般人の海外旅行なんて、物見遊山で終わってしまうことが多いので、モスクについて学ぶにはここは良い所だと思います。




