錦町一武に所在する町指定史跡の
下り山須恵窯跡群です。
国指定重要文化財の「桑原家住宅」のさらに南側の山麓に位置します。
説明板によると、昭和41年3月に起こった山火事の跡から須恵器の破片が発見され、それをきっかけに発掘調査が行われて窯跡9基と灰原3群が確認されたそうです。窯跡9基のうち、3基が登り窯、6基が半地下式窯になります。窯跡の時期は奈良~平安時代と考えられていて、「宇土郡」という文字が刻まれた須恵器破片も発見されています。それが、工人の出自を示すものなのかどうかなど詳しくは分かりませんが、遠く離れた宇土郡との関わりが伺えます。
奥に見える青い屋根の覆屋の所が窯跡になります。
※写真は2022年8月撮影