和水町内田に所在する
内田宮山城跡です。
文化財の指定は受けていません。
九州自動車道で熊本から福岡方面に行く際、菊水ICを越えて菊池川を渡るとすぐ左に見える小山がこの内田宮山城跡です。北側の一部は高速道路で削られていますが、郭等の遺構が良好に残っています。城自体はとても小規模ですが、構造がすごく分かりやすいです。県内の中世城館の中では個人的に好きな城です。城内には移設された町指定有形文化財「内田五輪塔群」が所在します。
この内田宮山城跡は、戦国期に菊池氏の家臣であった内田氏の城で、内田氏は16世紀後半には龍造寺氏の傘下に入ります。標高約49mの山頂を主郭とし、堀切やいくつかの郭が残っています。
上部にある赤子宮の鳥居です。この階段から城にあがっていくことができます。赤子宮がある場所は比較的広い平坦地になっていて、おそらく城の中心的な建物があったのではないかと考えられています。
階段を上がったところにある赤子宮です。山頂の主郭より広い平坦地になっています。
赤子宮から主郭方面に上る登城道です。急な坂になっているのでロープを持ちながら上がるのがお薦めです。
登城道を上から見下ろす。
登城道を登って最初の平坦地(内田五輪塔群がある平坦地)。分かりにくいですが真ん中に堀切が通っています。
主郭から上の写真の平坦地を見下ろす。「内田五輪塔群」が見えます。
主郭入口。南→北
山頂の主郭です。平坦ですが、とても狭いです。南→北
主郭 北→南
※写真は2020年4月撮影









