三兎幸福論 -岡山蹴球日誌

三兎幸福論 -岡山蹴球日誌

岡山、高梁、美作の三都に本拠地を置くファジアーノ岡山、岡山湯郷ベル、FC吉備国際大学シャルムを主とした岡山のサッカーを通してみんなで幸せになろうよ、という感じでユルユルとやっていきます。

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昨今の件を受けて、色んな意見を見聞きした。中には安易にダービーを作り上げるのは止めろっていう意見もあった。でも「ダービー」、サッカーに関心のない一般層を取り込む方策としては有りだと思う。普段なかなかサッカーの試合を観に行く機会の無い人たちに「一試合くらいは観に行きたいけど、どの試合が面白そう?」って訊かれたら、どう答えたいだろう?



そもそも、「ダービー」を「コアなサポーター同士だけ」で成立させようとしてる時点で間違ってるから、あんな問題があちこちで起きているんじゃないかと思う。悪意のある煽りや、対立構造をわざと前面に押し出して「コレがダービーだ!」ってやってるのは如何かと。でも、ダービーって敵対意識だけ?



僕はファジサポだからかも知れないけど、ガイナーレとの「陰陽ダービー」、ヴィッセルとの「川鉄ダービー」の雰囲気が好きだ。地域やクラブの歴史なんかに踏み込むともっと楽しめる感じも好きだ。JFLを振り返れば三菱水島ともそうだったし、ネクスもレノファ山口との「中国ダービー」が待ってる。なでしこに目を移すと、岡山湯郷ベルと吉備国際大シャルムとの「岡山ダービー」もある。カマタマーレ讃岐、そしていずれはサンフレッチェ広島ともその名に相応しい試合ができるようになりたい。そう、岡山のサッカーシーンには、幾多のダービーをこなせる素晴らしい素地があるのだ。



一つの試合に懸ける想いが詰まってるだろう「ダービー」って言葉。小説や映画でのタイトルやコピーの付け方とかにも通じるものがあるように感じる。単に試合の告知があるだけよりも、何かしらストーリーを感じさせるようなこの一言が添えられてた方が、観戦への興味を誘うのは間違いないと思う。



従来のサポーターだけじゃなく、より大多数な一般層を良い意味で巻き込みながら、ダービーをどんな風に盛り上げ、また深化させていくのか。社会的に耳目を集めてしまった今だからこそ、逆に僕たちサポーターのセンスと度量が試されるいい機会だろうし、先の問いに胸を張ってこう答えられるよう、これからも愛するクラブを、サッカーをサポートし続けたい。

「そりゃ、やっぱりダービーだよね!」