涙したメール | 凛kimono塾☆着付師よっち隊長と着物好きの仲間たち

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着物を着隊、着せ隊、楽しみ隊を応援する着付け教室です

2年前、あるお客様から
入園式に、着物を着ようか迷っているとご連絡をいただきました。
よっち隊長は、何より、着物を着ようかなぁ~と思ってくださった事に嬉しく、そう思った時は是非、着てください!
と返事をし、当日お支度をさせていただきました。

その後メールをいただきまして・・・

その一ヵ月後、その日の写真を持って実家へ帰り、90歳のお祖母様に見せたそうです。
着物を着る時は、いつもお祖母様に着せてもらっていたそうで、どうしても見てほしかったのでしょうね。

その晩お祖母様は、とても嬉しそうに、
キラキラ目を輝かせながら着物の話をし、お祖母様、お母様の着物姿の写真を出して
二人で楽しい時間を過ごしたそうです。

ところがその後すぐ・・・お祖母様は亡くなられ・・・

お客様はその時
「着物を着てよかった!」と思ったそうです。あの日着物を着たお陰で、あの晩、色んな話を聞くことができ、知らなかったこともたくさんあって…もし、着物を着ていなかったら、あんなにゆっくり話す事もなかったと・・・
とても悲しいことでしたが、
この偶然が不思議で切なく・・・
嬉しい思い出になった・・・と・・・
あの日着た着物は、お祖母様が縫った着物だとあの晩知り・・・そして、あの晩のお祖母様は、得意気で、輝いていたそうです。

よっち隊長は20~30分で着物を着付けます。打ち合わせなどがあれば、トータル1時間ほどの関わり。あの時は1時間の関わりでしたが、その1時間が、このような親子3代の大切な瞬間、思い出に・・・

着物は、何代にも渡って受け継がれていけるものもあります。その日、キレイに着付けてお客様を輝かせるお手伝いをと日々励んでおりますが、その着物に色んな歴史と想いがつまっているんだ!と、その深さを痛感した出来事でした。

そしてその時のお嬢様が卒園とのことで、本日着付けをありがとうございます今回はお祖母様の気持ちも込めてお支度をさせていただきました。

前回、夜会巻きにしたかったのですが、胸元のシミを隠すためサイドで髪をまとめていました。今回はシミ抜きもして、憧れの夜会巻き!綺麗にまとまっていて、とてもお似合いでした
また、お着物、着てくださいね