あなたは、他人と自分の境目(さかいめ)がわからないということはないでしょうか?
他人の欲求のはずなのに、自分の欲求のように感じたり・・
まわりの友人などから、「怒りなよ!」と言われるけど言われて始めて「そうなのかな・・」と気付く。
そんなことはありませんか?
おはようございます。
彼氏ができても結婚できない方には必ず原因があります。
あなたの恋愛・婚活の悩みを解決する心理カウンセラーの吉田亮介です。
カウンセリングに来られる方に非常に多いのがこの他人と自分の境目(さかいめ)がわからないという悩みなのです。
仕事などでも、相手に何か言われるとほとんどの場合、納得してしまいます。
そして、後で上司に怒られたりします。
なんでこれ、言わなかったの?と。
自分の部署に不利な条件を受け入れてしまっていたりします。
上司に怒られた時は、確かにそうだと思うのです。
でも、イザ、その時、仕事を押し付けられた時は全くわからないのです。
他人に指摘されて初めて気付くのです。
自分でも、大分たって、後から考えてみるとおかしいということはわかったりします。
ですが、その時、その場でわからないのです。
相手の立場に立って考えることが完全に無意識レベルで習慣化しています。
自分の立場で考えるのが、すごく苦手なのです。
「でも、彼にも事情があったんだし・・」
という感じで彼が言うべきいいわけまで勝手に推測してしまいます。
まして、相手が言い分を主張して来た日には「そうだよね・・」と納得してしまいます。
例えば、職場の同僚が残業しないといけない。
ところが「今日は彼氏とデートだから、ごめん●●さんお願いできる?」と言われたとします。
本当は、ひとりで行きたいところがあったのに、でも「彼氏とデートじゃ、仕方ないか・・」と妙に納得してしまうのです。
でも、本来は彼氏とデートというのは相手の勝手な都合であって、全く理由になっていないのです。
もちろん、快く引き受けられる状況なら何の問題もないです。
でも、自分の予定を犠牲にしてまで引き受ける必要は全くないわけですよね。
どうしてもというなら、相当恩に着せてもいいわけですね(笑)
でも、何でこんなに他人の欲求を優先してしまうのでしょうか?
他人の要望と自分の欲求の境目(さかいめ)がよくわからなくなってしまうのはなぜでしょうか?
それは、たていていの場合、小さいころの親子関係に原因があります。
小さい頃、例えば、弟や妹がいて、あなたはお姉ちゃんなんだからもっと弟や妹のことを考えなさい!
とずっと言われていたり。
→弟や妹(自分以外の誰か)の欲求にいつも気づいていなさいというメッセージとなる。
母親が父親に一方的に暴言を吐かれていて、「お母さんかわいそう・・」と思っていたり。
→お母さんの気持ちに同一化してしまう。(他人の悩みや苦しみに寄り添いすぎてしまう)
母親と父親がケンカばかりしていたり。
→お父さんとお母さんがケンカしないように一生懸命に空気を読んで間に入る。(誰かが困っていると自分が間に入って何とかしようとする。)
小学校、中学校で、イジメられていたり。
→自分の欲求を押し殺して他人の欲求や怒りに敏感になり、他人が第一優先になる。(そうしないとますますイジメられたり、嫌われたりするから)
こんな風に、 他人の欲求や悩み苦しみにすごく敏感で、まるで自分のことのように感じてしまうのです。
これを他人と自分との境目(さかいめ)がないということで、『境界線がない』というような言い方をします。
他人と自分の境目の線なので境界線ですね。
カウンセリングのテーマとしては、よく扱うものです。
皆さん個人差はありますが、カウンセリングを通して、徐々に境界線(他人と自分の境目)ができて来ます。
そうすると、自然と自分の欲求を優先できるようになって来ます。
ひとつのポイントは「怒りの感情」が使えるようになることですね。
だいたいの場合、境界線の強い人は「怒り」の感情が使えません。
使えないし、使いたくもないという人も多いです。
ですが人間は、怒りにしろ、悲しみにしろ、恐怖や、喜びにしろ、
ひとつの感情が使えないというのは不自然で不健全な状態です。
だから『怒り』の感情もちゃんと使えた方がいいのです。
もちろん、単に怒りなさいという意味では全くありません。
『怒り』というとイヤなイメージしかない人は、
『言いたいことを言える』
『イヤなものはイヤといえる』
能力をつけると想ってください。
そうすることで、どんどん境界線がしっかりしてきます。
その他にも色々ありますが、カウンセリングでは境界線をつくっていくことをしっかり行っていきます。
ちなみにメンタルブロックでいうとこちらが原因の事が多いですね。