前々回、A君、B君の内、A君の話をしました。A君は「石橋を叩いて渡る人」でした。
安全確認しながら慎重に。でもしっかり渡る人です。
今回は、B君の話をしたいと思います。B君も石橋を渡らない人ではありません。勇気を持って渡る人です。
でも、渡り方がマズイのです。石橋を叩かない=橋が壊れないか安全確認せずに渡ってしまう人です。
では、また具体的にお話しますね。
B君もA君と同じように同じ職場の同僚であるCさんに想いを寄せています。
でも、B君は引っ込み思案で、話しかけるなんて出来ません。
なので、うらやましさと悔しさの気持ちで楽しそうに話しているA君とCさんを眺めているだけです。
Cさんは、優しいのでそんなB君のことも気にかけてくれて時々話しかけてくれます。
それで、B君は、そんな風に優しいCさんのことがますます好きになってしまいます。
思いは募るけど、A君のようにフットワークも軽くないし、コミュニケーションにも自信がない・・。
そのまま月日は流れて行きます。
ますます仲のよさそうなA君とCさん。
もしかしてもう付き合っているのかな!?などと想像しては不安になる毎日。
そこで、B君は一大決心をします。
Cさんに想いを打ち明けようと。
そこで、ある日Cさんにこっそりメールします。
お願いがあります。今日会社が終わったら駅前のカフェ●●に来てくれませんか?大事な話があります。誰にも言わないで下さい。
突然そんなメールをします。
無視されてもおかしくはないのですが、そこは性格のいいCさん。うすうすわかっていながらもちゃんと来てくれます。
そしてB君は男らしく思い切って想いを打ち明けます。
「ずっとCさんのことが好きでした。僕と付き合ってもらえませんか?」
そして、Cさんは「やっぱりそうだったか・・・。」と思い、本当に申し訳ないという顔で誠意を持ってお断りします。
でも、「好きでいてくれてありがとう」と感謝の言葉もかけてくれるCさん。
こうやって書いてみると案外いい話ですね(笑)
でも、青春のいい思い出かもしれませんが、結局、想いは届かないわけですよね。叶わないわけです。
そして、次の日から職場にも行きづらいわけです。
Cさんと目が合うと気まずいし、もしかしてA君に話してるのかなと思うと居心地が悪いのです。
Cさんの性格が良ければ「いい思い出」で終わるかもしれませんが、最初のメールで無視されるかもしれません。
職場で言いふらされるかもしれません。
何より、結果としてうまく行きにくいのです。
これが悪いということではないんです。潔いですし、すがすがしいかもしれません。悪いことは何もしていません。
一昔前の恋愛小説みたいですよね(笑)
ただ、これはキレイにまとまっていますが、ちょっとシチュエーションが違ったり、Cさんの性格が実はよくなかったりしたら大変です。
本当に会社に居られなくなるようなことになったりするかもしれませんよね。
そして、心の傷になって、今後の恋愛にも大きく響いてしまいます。
もう、恋愛なんていい・・。彼女なんていらない・・。となってしまうかもしれません。
だから、石橋を叩いて欲しいのです。
ゴルフで言えばホールインワンを狙うのではなくてアイアンで刻んで欲しいのです。
この辺りはまた次回もお話しますね。
最後までお読み頂きましてありがとうございます。
心理カウンセラー吉田亮介