こんにちは
心理カウンセラーの吉田亮介です。
先日のカウンセリングで少し変わった事例がありました。
クライアントさんの許可が頂けましたので仮名としてご紹介したいと思います。
クライアントの井口さん(仮名)は20代女性でしたが、カウンセリングで扱った悩みというのが、同僚に異常に腹が立つというものでした。
その同僚というのは山田さん(仮名)という方で、40歳くらいの男性ながら、いわゆる「オタク」というか、マニアのようで、ネガティブで、相当変わりものという感じらしいのです。
同じく同僚の女性や、上司も決して好感はもっておらず、多少なりとも腹を立てている面はあるそうです。
ただ、クライアントの井口さんが違ったのはその腹の立て方の度合いです。
僕からみてもけっこう過剰に腹を立てている感じがしました。
かなり変わりものなので、「怖い」というのはあっても、そこまで腹を立てるのは不思議な感じがしました。
年配の女性などは、出来の悪い息子くらいに考えて、愚痴を言ったりしてても、「そうなの、あなたもたいへんねぇ」という感じでうまく扱うので、山田さんもこの女性にはなついているとのことでした。
そんな対応は出来なくてもいいのですが、井口さんは、本当に腹が立って仕方がなくて、その内、本人に直接罵倒してしまいそうで自分が怖いというのです。
そして、常に「異物を排除したい」という感覚があるそうなのです。
それは、何かあるなと思い、他にもこれまで「異物を排除したい」という感覚になった体験はないかを聞いて行きました。
すると、社会人なりたての頃も、やはり山田さんと似たようなタイプの人で同じように感じたことがあり、キツクあたったことがあったとのことでした。
さらに、遡っていくと、小学2年生くらいの時に、今では反省しているそうですが、クラスメイトをイジメてしまったことがあるとのことでした。今では申し訳ないと思いながらもその時は、衝動が抑えられなかったそうです。
やっぱり、そのイジメてしまった相手もかなりの変わり者で、「異物を排除したい」と思ったそうです。
ここから、井口さんが小さい頃から繰り返し「異物を排除したい」という感覚を持って特定の相手に腹を立てていたことがわかります。
つまり、無意識下に、「異物を排除するべし」という思い込みがあるわけですよね。
このような無意識の思い込みをこのブログでは、メンタルブロックやビリーフと呼んでいます。
さて、ではその「異物」の正体とは一体何だったのか?
それは長くなりますのでまた次回お話しますね。
最後までお読み頂きましてありがとうございます。
心理カウンセラー 吉田亮介