こんにちは
心理カウンセラーの吉田亮介です。
前回、お祖父ちゃんの呪縛ということで、お祖父ちゃんの価値観に縛られた女性クライアントさんのお話をしました。
今回はこの呪縛からどのようにして解放されたのかというところをお話したいと想います。
僕のカウンセリングではけっこう頻繁に使う手法ですが、当時のことを思い出してもらい、当時の自分のイスとその当時のお祖父ちゃんのイスを用意します。
自分のイスには自分が座ります。そしてその向かいのお祖父ちゃんのイスにはお祖父ちゃんが座っているところを何となくでもイメージしてもらいます。
そして、カウンセラーである僕が誘導しながら、このお祖父ちゃんとクライアントさんとで対話してもらうのです。
例えばこんな感じです。
クライアントさん「お祖父ちゃん、私は、医者にならなくてもいいですか?」
ここでクライアントさんにお祖父ちゃんのイスに座ってもらいます。
そして、お祖父ちゃんになりきって答えてもらいます。
お祖父ちゃん「医者と弁護士と教師以外はクズだ!最悪でも公務員になれ!」
クライアントさん「うん。わかった・・・。」
例えば、最初はこんな感じで会話をします。
お祖父ちゃんとして答える時、お祖父ちゃんのイスに座ってもらいますが、こうやって場所を変えることでお祖父ちゃんになりきってもらうのです。
ここまで話したところで、今度は当時の自分とお祖父ちゃんのイスを横から見渡せる位置に立ちます。
こうすることで自分自身とお祖父ちゃんを客観的に見渡すことが出来ます。
そこで、お祖父ちゃんと自分自身のやりとりを思い出しながら、自分自身でもお祖父ちゃんでもない第三者としてこのやりとりを眺めてもらうのです。
そして、僕がこんな風に質問します。
僕「当時の自分自身とその頃のお祖父ちゃんとのやりとりを客観的にみるとどんな風にみえますか?」
クライアントさん「お祖父ちゃんの意見は極端で独断的にみえます。」
こんな風に客観的に眺めるとまるで他人事のように客観的にみれてしまうのです。
次回、また詳しく説明したいと想います。
最後までお読み頂きましてありがとうございました。
心理カウンセラー 吉田亮介