こんにちは
心理カウンセラーの吉田亮介です。
メンタルブロック(無意識の中で起こる抵抗)は、色々な理由で出来ます。
特に典型的なメンタルブロックのパターンをまとめてリミッティング・ビリーフと呼んでいます。
このブログでは略してビリーフと読んでいます。
さて、今回はそんなビリーフが出来た原因で少し変わった例がありましたので、ご紹介します。
実話ですが、クライアントさんに許可を頂いて書いています。
(一部プライバシー保護のため職業などは変えています。)
20代女性のクライアントさんでした。
お悩みは、自分に自信がないということ。
職場で花型部署でない自分は劣っているダメな人間だ・・・。
医者や教職と言った社会に貢献が多大な職業でない自分は失格・・・。
結婚したのに子供をまだ産んでいない自分はダメな存在・・・。
こんなことを始め色々なことで劣等感を感じているようでした。
ビリーフが出来るのは多くの場合親子関係なので当然最初は、両親の影響を考えました。
ですが、原因は両親ではありませんでした。
原因は意外なところにありました。
そのクライアントさんは、中学生くらいの時に、ご両親が離婚されて、母方の実家に住まうようになりました。
そして、その実家にいた母親のお父さん、つまりクライアントさんからみたお祖父ちゃんがクセモノだったのです。
そのお祖父ちゃんの教育が強力でした。
お祖父ちゃんはお医者様だったそうですが、常日頃こんな風に言っていたそうです。
「医者は最も社会に貢献できる素晴らしい職業だ!」
「医者がムリなら弁護士や学校の教師、公務員になりなさい。」
「それ以外の職業はクズだ!」
どうでしょうか?実に強力なお祖父様ですね。
さらに、「子供を3人以上産まない女性は社会に貢献していない!」
というのも常日頃言っていたそうです。
そんなお祖父ちゃんの下、医者を志していたそうですが、現実的にはなかなか難しく、またお祖父ちゃんが亡くなったこともあって医者を断念したそうです。
そして、その後成人し、結婚もしましたが、子供がなかなか出来ないことから、医者でもないし、弁護士や教師でもない上、子供もいない自分は社会に貢献できていないダメな人間だと感じていたのです。
クライアントさんにはカウンセリングを通じて客観的にみてもらうことで、それが歪んだ偏った価値観であるということに気付いてもらうことでお祖父ちゃんの呪縛から解放されました。
次回は、どうやってこれを客観的にみてもらったのかについてお話したいと想います。
最後までお読み頂きましてありがとうございました。
心理カウンセラー 吉田亮介