こんにちは
心理カウンセラーの吉田亮介です。
前回、カウンセラーは、何でも
献身的にやればOKというわけ
ではないのです。という話をしました。
具体的な実例にそって話してみたいと
思います。
たとえば、カウンセラーとクライアントで
言えば、クライアントが深夜に突然電話
して来たとします。
献身的なカウンセラーが深夜に
クライアントの深刻な悩みに応じます。
すると、こういうことが当たり前になって
来たりすることもあります。
何しろクライアントは精神的に不安定で
藁にもすがる思いだからです。
ところが、カウンセラーがある時、電話
に気づかずそのまま朝まで出なかった
とします。
そうなるとクライアントはカウンセラーに
攻撃してくることもあります。
なぜ出ないんですか?
私がこんなに苦しんでいるのに・・・。
そこでカウンセラーは謝罪して
誠心誠意対応するとドツボにハマります。
どんどん要求がエスカレートしていく
からです。
そして、最後は到底要求に答えられなく
なってしまいます。
クライアントは見捨てられたと感じます。
そうして、カウンセラーの下を去って行きます。
これは、カウンセラーにとってもクライアント
にとっても不幸な望まない結末です。
こうした、一連の駆け引きのことを
「心理ゲーム」といいます。
この「心理ゲーム」は後味が悪く
どちらもイヤな気分で終わるのが特徴です。
なぜ、こんな無益なことをするのでしょうか。
もちろん、ゲームを仕掛ける側は無意識だったり、
気付いたらやってしまっています。
これはひとつのコミュニケーションなのです。
人間にとって無視されること以上に辛いことは
ありません。
平たく言えば「かまってほしい」
ということになります。
ただ、育って来た環境なども
あって、それが歪んだ形になって
しまうのです。
「心理ゲーム」についてはまたいずれ
詳しくお話したいと思います。
今日の結論としては、何でも相手に
合わせても相手のためになるとは
限らないということです。
そして、今回はカウンセラーとクライアント
という例で挙げましたがこれは
あらゆる人間関係に言えることです。
これについてはまた機会をみてお話します。