【緊急事態発生!!】
みどりちゃん「博士!大変です。防衛隊デミグラス支部から緊急のテレックスです」
童子さん 「どんな内容なの?」
みどりちゃん「えーと…よくわかりません」
麦ちゃん 「紙テープから内容を読み取れなきゃ、プロの隊員とは言えないわねー」
みどりちゃん「そういうムギムギだって読めないくせに!!」
童子さん 「…宴会でお金を使いすぎたので、日本支部から少し借りたいって」
【テレタイプ端末ASR-33】
アメリカ、テレタイプ社のテレタイプ端末「ASR-33」です。
80年代前半頃までは大型コンピュータやミニコンピュータの端末としてよく使われていました。
元々は専用回線や電話回線を使って、こちらのテレタイプ端末からリモートで遠隔地に置かれたテレタイプ端末のキーを打って文書を送る電動タイプライターでした。
テレタイプ…Wikipediaへのリンクです
コンピュータの登場で、テレタイプ端末には紙テープリーダ・ライタが取り付けられ、打ち込んだ文書やプログラムの保存や読み込みにも使われるようになりました。
【博士が読んでいる紙テープ】
70年代末まではコンピュータの外部記憶媒体として使われていた紙テープです。
長い紙テープに穴が開いていますが、これが記録された情報で、1列に最大8つの穴を開けることで、8bit(=256)の情報を記録しています。
1列につき256パターンの穴の開き方に対応する文字は決まっているので、慣れれば紙テープからそこに記録されているプログラムや文章を読み取ることができるようになります。
昔のアニメや特撮ドラマに登場するなんだかすごく賢そうな博士が紙テープを手にして「これは大変だ!!」などとほざいている場面がありましたが、実はこういう事だったんです(^-^)
【その役割を終えたテレタイプ】
私はほんのわずかな期間しかこのテレタイプを触ったことがありませんでした。
情報処理の授業で、大型コンピュータに接続されたテレタイプ端末で文字を打ち、プログラムを紙テープに記録しましたが、その頃にはブラウン管ディスプレイのついた8ビットパソコンを使っていたので、テレタイプ端末でプログラムを入力するのは本当に手間がかかり煩わしいものでした。
ですが、情報通信技術の発展に大きな貢献を果たした機械で、わずかな期間でもそのような機械に触れることができたのは貴重な体験だったと思います。